さん‐あみ【三阿弥】
- デジタル大辞泉
- 足利将軍の同朋衆どうぼうしゅうのうち、能阿弥・芸阿弥・相阿弥の3代の称。代々唐物の鑑識・管理や座敷飾りの指導などを職とし、画家としても著名。
さん‐え〔‐ヱ〕【三×慧】
- デジタル大辞泉
- 《連声れんじょうで「さんね」とも》仏語。智慧を修行の順序によって三つに分類したもの。経典の教えを聞いて生じる聞慧もんえ、思惟・観察によって…
さん‐えきゆう〔‐エキイウ〕【三益友】
- デジタル大辞泉
- 《「論語」季氏から》有益な3種類の友達。すなわち、正直な友、まごころのある友、物知りの友。益者三友。⇔三損友。
さん‐おん【三音】
- デジタル大辞泉
- 茶の湯で、湯釜の蓋をずらして開ける音、茶筅ちゃせんの穂を茶碗の湯にとおす音、茶碗に茶を入れたあと茶碗の縁で茶杓を軽くはたく音の三つとも、湯…
さん‐がい【三×繋/三▽懸/三▽掛】
- デジタル大辞泉
- 馬具の面繋おもがい・胸繋むながい・尻繋しりがいのこと。押し掛け。
さん‐き【三期】
- デジタル大辞泉
- 1 三つの期間。2 3番目の期間。
さん‐く【三×垢】
- デジタル大辞泉
- 仏語。心身をけがす三つの煩悩。貪欲とんよく・瞋恚しんい・愚痴。三毒。
さん‐じゅん【三旬】
- デジタル大辞泉
- 1 月の上旬・中旬・下旬。2 30日間。1か月。
さん‐しょ【三所】
- デジタル大辞泉
- 《「さんじょ」とも》三つの場所。3か所。「―の権扉けんぴをおしひらき給へり」〈平家・七〉「三所権現さんしょごんげん」の略。
さん‐しょう〔‐シヤウ〕【三章】
- デジタル大辞泉
- 1 三つの章。三つ目の章。2 《三箇条の法の意から》簡明な規則。→法三章
さん‐しょく【三職】
- デジタル大辞泉
- 1 明治政府最初の官制で、総裁・議定ぎじょう・参与の称。2 明治4年(1871)から同18年まで、太政大臣・左右大臣・参議の称。⇒三管領さんかんれい
さん‐しんざん【三神山】
- デジタル大辞泉
- 中国の古伝説で、東方絶海の中にあって仙人が住むという蓬莱ほうらい・方丈・瀛州えいしゅうの三つの山。
さん‐しんぽう〔‐シンパフ〕【三新法】
- デジタル大辞泉
- 明治11年(1878)に制定された郡区町村編制法・府県会規則・地方税規則の総称。これにより、町村が自治体として認められて戸長公選となり、府県会が…
さん‐せい【三牲】
- デジタル大辞泉
- 1 宗廟に供える3種のいけにえ。牛・羊・豕ぶた。三犠。2 中国で俗に、鶏・魚・豕をいう。
さん‐せき【三蹟/三跡】
- デジタル大辞泉
- 平安中期の三人の能書家。また、その筆跡。小野道風・藤原佐理ふじわらのすけまさ・藤原行成ふじわらのゆきなり。道風の筆跡を野跡やせき、佐理のを…
さんぞうし〔サンザウシ〕【三冊子】
- デジタル大辞泉
- 江戸中期の俳論書。3冊。服部土芳はっとりとほう著。元禄15年(1702)成立、安永5年(1776)刊。「白冊子」「赤冊子」「忘れ水(黒冊子)」の3部から…
さんた【三太】
- デジタル大辞泉
- 1 江戸時代、丁稚でっち・小僧の通称。三太郎。2 愚鈍な者をいう擬人名。三太郎。3 犬が前足を上げ、後ろ足で立つ芸。ちんちん。「犬に―させて遊…
さん‐た【三多】
- デジタル大辞泉
- 文章上達に必要な三つの条件。多く読むこと、多く作ること、多く推敲すいこうすること。
さん‐たい【三体】
- デジタル大辞泉
- 1 三つの物体。三つの形体。2 書道で、楷・行・草の三つの書体。3 華道で、真・行・草の3種の生け方。4 能で、物まねの基本となる三つの姿。老体…
さん‐だい【三▽諦】
- デジタル大辞泉
- 《「さんたい」とも》仏語。天台宗で、実相の真理を明かすものとして考えられた空・仮け・中の三つの真理。すべての存在は空無なものであるとする空…
さん‐だいじ【三大寺】
- デジタル大辞泉
- 古代、朝廷の尊崇を受けた三つの寺。大安寺(大官大寺)・元興寺(飛鳥寺)・弘福寺ぐふくじ(川原寺)。のち薬師寺を加えて四大寺とよぶ。
さん‐だいぶ【三大部】
- デジタル大辞泉
- 教義のよりどころとされる三つの大部な経典。1 天台宗で、智顗ちぎ著の法華玄義・法華文句・摩訶止観まかしかん。法華三大部。2 律宗で、道宣著の…
さん‐たっとく【三達徳】
- デジタル大辞泉
- 《「礼記」中庸から》時代や身分を超えて、どんな場合にも通じる三つの徳。智・仁・勇をさす。
さん‐たん【三炭】
- デジタル大辞泉
- 茶の湯で、初炭しょずみ・後炭ごずみ・立炭たちずみの三度の炭手前すみてまえ。
さん‐ぶ【三部】
- デジタル大辞泉
- 1 三つの部分。三つの部門。2 密教で、胎蔵界を分けた、仏部・蓮華部・金剛部。また、金剛界・胎蔵界・蘇悉地そしつじ。台密では胎蔵界・金剛界・…
さんぶつ‐じ【三仏寺】
- デジタル大辞泉
- 鳥取県東伯郡三朝みささ町にある天台宗の寺。山号は三徳山。慶雲3年(706)役えんの小角おづのの創建と伝える。嘉祥2年(849)円仁が再興。古くから…
さん‐ぼん【三▽品】
- デジタル大辞泉
- 1 仏語。上下・優劣などの階位を示す、上品・中品・下品の三つ。2 親王しんのうの位階の第三位。3 中国・日本の位階の第三位。三位。
さん‐みつ【三密】
- デジタル大辞泉
- 1 密教で、身・口く・意の三業さんごう。手に印を結ぶ身密、口に真言を唱える口密くみつ、心に本尊を観念する意密。2 感染症の蔓延を防ぐために、…
さん‐もんと【三門徒】
- デジタル大辞泉
- 越前国(福井県)に行われた真宗の一派。本願寺3世覚如の門弟如導と、その法門を伝えた道性・如覚の三人の法義を信奉。のちに真宗十派のうちの三門徒…
さん‐りゃく【三略】
- デジタル大辞泉
- 古代中国の兵法書。上略・中略・下略の3巻からなる。漢の張良が、黄石公から授けられたといわれるが、後漢以後の著作。→六韜りくとう
ご‐さん【五三】
- デジタル大辞泉
- 1 五と三。2 《「五十三匁」の略から》近世、京都島原の太夫たゆうの揚げ代。また、太夫のこと。「一の女郎の値段を五十三匁と定め、これを―と言ひ…
三低
- 知恵蔵
- 女性が結婚相手に望む理想の男性像で「低姿勢、低依存、低リスク」の略。消費社会研究家で評論家の三浦展(あつし)が、著書『非モテ!――男性受難の時代…
三修
- 朝日日本歴史人物事典
- 没年:昌泰2.5.12(899.6.23) 生年:天長6(829) 平安前期の法相宗,真言宗の僧。「さんじゅ」ともいう。一説に昌泰3(900)年5月13日死去。京都の人。俗…
さん‐たく【三択】
- デジタル大辞泉
- 選択肢が三つあること。また、その三つのうち、どれか一つを選ぶこと。「三択問題」
三大仏
- とっさの日本語便利帳
- ▽(1)東大寺(奈良)、太平寺(河内)、関寺(近江)の大仏 (2)東大寺(奈良)、高徳院(鎌倉)、方広寺(京都)の大仏
三峡【さんきょう】
- 百科事典マイペディア
- 中国,四川・湖北省境の巫山(ふざん)(楚西山地とも)を長江が浸食して作った峡谷。四川省奉節県から湖北省宜昌県までの全長204kmの間にある瞿塘峡・…
三蹟【さんせき】
- 百科事典マイペディア
- 平安初期の三筆に対し,中期の3人の能書家,小野道風・藤原佐理(すけまさ)・藤原行成をいう。
三筆【さんぴつ】
- 百科事典マイペディア
- 平安初期の3人の能書家,嵯峨天皇・空海・橘逸勢(はやなり)をいう。これにならったものに黄檗(おうばく)(黄檗宗)の三筆(隠元・木庵・即非),寛…
三方【さんぼう】
- 百科事典マイペディア
- 供物用の台。方形の折敷(おしき)に,3方に穴(刳形(くりかた))のある台を取り付けたもので,穴のないほうが表。ヒノキの白木製が正式。神仏に物を…
三悪趣 さんあくしゅ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 三悪道 (さんまくどう) ともいう。生命あるものが,生前の悪い行為の結果として死後余儀なくおもむかなければならない地獄,餓鬼,畜生という3種の世…
三案 さんあん san-an
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,明末に党争の具となった梃撃,紅丸,移宮の3事件。万暦帝は長子常洛の年が長じているにもかかわらず,次子常洵の母鄭貴妃を寵愛するあまり太子…
三一致 さんいっち three unities
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 16~17世紀に,フランスの古典主義者によって唱えられた作劇の法則。アリストテレスが『詩学』のなかで説いた作劇上の理念を誤解したことから生じた…
三結合 さんけつごう San-jie-he
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国で3つの異なる層の代表が協力して革命事業を遂行する方式。3つの形態がある。 (1) 1958年の大躍進のなかで生れたもので,各地の工場の労働者,幹…
三才 さんさい San-cai
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国古代に起った思想の一つの型。三材とも書き,また「三才の道」ともいう。天,地,人をさし,この3つは,それぞれ完結した世界を形成しながら,相…
三世相 さんぜそう San-shi-xiang
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 過去,現在,未来 (三世) の因果吉凶を仏教,卜筮,陰陽五行の説などと各人の生年月日,人相などから解明できるとした考え。唐の袁天綱の創始にかか…
三筆 さんぴつ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 著名な3人の能書家の意であるが,一般には平安時代初期の書家の代表として空海,嵯峨天皇,橘逸勢 (たちばなのはやなり) の3人をさす。江戸時代には…
三房 さんぼう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 平安時代および鎌倉時代の,それぞれ「房」の字のついた名をもつ博学の士。平安時代の大江匡房 (まさふさ) ,藤原伊房 (これふさ) ,藤原為房を「前…
三本木 さんぼんぎ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 青森県東部,十和田市の中心市街地。旧町名。 1955年2村と合体して三本木市となり,56年改称して十和田市となった。市街は江戸時代末期,三本木原開…
三河港
- デジタル大辞泉プラス
- 愛知県にある港。1962年5月、豊橋港、蒲郡港、田原港、西浦港が統合されて設立。本州のほぼ中央に位置する物流の拠点。港湾管理者は、愛知県。重要港…
三好学【みよしまなぶ】
- 百科事典マイペディア
- 植物生理学者,植物生態学者。岐阜の生れ。東大植物学科を卒業。ライプチヒ大学で学び,帰国後東大教授。近代的な植物生理学・生態学を紹介した。天…