ばさばさ(読み)バサバサ

デジタル大辞泉 「ばさばさ」の意味・読み・例文・類語

ばさ‐ばさ

[副](スル)
薄くて乾いた物などが、触れ合ったりはためいたりするときの音や、そのさまを表す語。「鯉のぼりがばさばさ(と)翻る」「羽をばさばさ(と)させて飛び立つ」
水分がなくなり乾ききっているさま。頭髪などのつやがなくなり乱れているさま。「ばさばさ(と)した髪の毛
[形動]2に同じ。「ばさばさに乾く」
アクセントサバサ、はバサバサ
[類語]ぱさぱさかさかさがさがさぱさつくからからぼさぼさもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく鈴なり密集集中凝集蝟集いしゅうふさふさ茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いこんもりちりちり縮れ縮れ髪縮れ毛カーリーヘアほつれ毛ざん切りさんばら髪乱れ髪寝乱れ髪蓬髪ほうはつ蓬頭ほうとう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばさばさ」の意味・読み・例文・類語

ばさ‐ばさ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 乾いた物が触れて発する音を表わす語。ぱさぱさ。
※俳諧・談林十百韵(1675)上「音羽山かすみを分て礼返し〈正友〉 関のこなたにばさばさあふき〈松意〉」
※土(1910)〈長塚節〉八「鯉幟(のぼり)がばさばさと飜(ひるがえ)っては」
② 水分がなくてがさがさしているさま。また、髪などが乱れているさまを表わす語。
※門(1910)〈夏目漱石〉一三「赤くてばさばさした髪の毛」
③ さっぱりとして軽やかなさまを表わす語。
洒落本・交代盤栄記(1754)「つしま 此御かた美しくおもてに色をふくみ気しつかろくはさはさとして座敷の面白きゆへに」
[2] 〘形動〙 (一)②に同じ。
火事の夜まで(1923)〈今野賢三〉「その油気のない、バサバサな髪を」

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