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イギリス,イングランド中部,ノッティンガムシャー南部にある交通・工業都市で州都。人口27万3900(2003)。アングロ・サクソン時代は〈スノーテンガムSnotengaham〉(〈スノット族の村〉の意)と呼ばれたが,ノルマン人の影響で語頭のSが脱落して現地名になった。ペナイン山脈の南東麓,トレント川中流北岸に位置して水上および鉄道・道路交通の要衝を占め,伝統的なメリヤス,レース,皮革工業が発達する。そのほかヨークシャー炭田に近接するため,薬品,自動車,電子などの近代工業も立地し,ヨークシャー工業地域の一角を占める。古くからトレント川の渡津集落として成立し,付近には洞窟遺跡も見られるが,9世紀にデーン人の〈五都市〉の一つとして要塞化され発展,その後ノルマン人によって新城も建設された。1642年にはチャールズ1世側がこの町で蜂起してピューリタン革命の端緒となったが,のち議会軍に占領された。市内には17世紀再建の城,12世紀のセント・ピーター教会,1881年創立のノッティンガム大学がある。伝承ではロビン・フッドの生地とされる。
執筆者:長谷川 孝治
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イギリス、イングランド中部にあるユニタリー・オーソリティーUnitary Authority(一層制地方自治体)の都市。人口26万6995(2001)。トレント川左岸に位置し、古来、渡河地点として発達した。現在も運河、鉄道、道路が集中する交通の要地。織物業が盛んで、レース製造で世界的に知られるほか、メリヤス、皮革、自転車、家具、たばこ、医薬品などの工業が発達する。6世紀にサクソン人、9世紀にデーン人、11世紀にノルマン人が集落をつくり、城塞(じょうさい)が築かれた。1155年に都市の勅許を得る。1642年チャールズ1世が議会派に対してこの地に挙兵し、ピューリタン革命(イギリス革命)の端緒となった。1679年、水力紡績機の発明者アークライトが動力式の紡績機を初めて当地の工場に設置し、産業革命の発端となったことでも知られる。市の北方に残るシャーウッドの森Sherwood Forestは伝説的英雄ロビン・フッドの活躍舞台。ノッティンガム城は現在博物館・美術館となっている。ノッティンガム大学は1881年の創立。
[久保田武]
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