むっくり

精選版 日本国語大辞典 「むっくり」の意味・読み・例文・類語

むっくり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 丸々と程よく太っているさま、また、丸く盛り上がっているさまを表わす語。むっくら。
評判記・吉原呼子鳥(1668)金太夫「顔うつくしく、むっくりとして、ずいぶんよききりゃう也」
② 洗練されていてものやわらかなさま、滋味のあるさまを表わす語。
四河入海(17C前)一「酒を三盃飲めばやわやわとしてむっくりとして其楽心飽満して足ぞ」
③ 起き上がったり、物が生えてきたりするさまを表わす語。「むっくと」よりもやや緩慢な感じを表わす。
※虎明本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「きびすにひげが、むっくりむっくりと、はへたりけり」
④ おしだまっているさまを表わす語。
五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉一三「再度(ふたたび)三度かきくどけど、黙々(ムックリ)として猶言はざりしが」

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デジタル大辞泉 「むっくり」の意味・読み・例文・類語

むっくり

[副](スル)
よく太っているさま。また、丸く盛り上がっているさま。「むっくり(と)したからだつき」
むっくと」よりもやや緩慢な感じを表す語。むくり。「むっくり(と)からだを起こす」
[類語](2がばとがばっとむっくとむくりすっくしゃんとしゃっきりついとすいとつとすっとさっとぱっと

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