颯と(読み)サット

デジタル大辞泉 「颯と」の意味・読み・例文・類語

さっ‐と【×颯と】

[副]
動作がすばやく行われるさま。物事が急に変化するさま。「颯と身を隠す」「颯と顔色が変わる」
雨が急に降りだしたり、風が急に吹いたりするさま。「颯と通り雨が降る」
[類語]ちゃちゃとちゃちゃっと速やか速い素早いすばしこい手早いはしこいさっさとっとと急ピッチ敏速迅速敏活敏捷びんしょうクイックスピーディーハイペース目にもとまらぬずいとぐいとぐんぐんどんどんすらすら見る見るめきめき見る間にとんとんぐいぐいどしどしずんずん手ばしこいひょいひらりひょいひょいぴょんぴょんぴょんかろやか軽い軽量軽軽かるがる身軽軽快身軽い簡捷かんしょう手早足早早足小走り機敏一瀉いっしゃ千里矢の如しはかばかしいてきぱきしゃきしゃききびきびついとつっとつとすいとすっとぱっとすたすた円滑スムーズすいすいとんとん拍子着着順調快調好調淀みない淀みなく上首尾首尾良くはかどる電光石火はかないあっと言う間間髪をれず立ち所に即座即刻時を移さずすぐさま途端たちまち刻刻刻一刻時時刻刻次第次第に矢継ぎ早波に乗る

さ‐と【×颯と】

[副]一斉に、また瞬間的に物事の行われるさま。さっと。どっと。
おもて―赤みて物ものたまはず」〈浮舟
[類語]さっとちゃちゃとちゃちゃっと速やか速い素早いすばしこい手早いはしこいさっさとっとと急ピッチ敏速迅速敏活敏捷クイックスピーディーハイペース目にもとまらぬぐんぐんどんどんすらすら見る見るめきめき見る間にとんとんぐいぐいどしどしずんずん

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精選版 日本国語大辞典 「颯と」の意味・読み・例文・類語

さっ‐と【颯と】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 風や雨などが急に吹いたり降ったりするさまを表わす語。にわかに。
    1. [初出の実例]「天新雨さっとふって、道に人が少ぞ」(出典:史記抄(1477)一八)
    2. 「疾風颯然(サッ)と吹起りて」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉八)
  3. 動作が軽くすばやいさまや、状態が急に変化したりするさまを表わす語。すぐに。急に。
    1. [初出の実例]「新大納言、気色替て御前を颯(サット)立たれけるが」(出典:平松家本平家(13C前)一)
    2. 「さっと咲さっと散けり山ざくら」(出典:俳諧・水の音(1723))

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