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アルギニン arginine

翻訳|arginine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルギニン
arginine

塩基性アミノ酸の一種略号 Arg 。L 体は蛋白質中に広く存在するが,特に魚の白子に多く含まれる。融点 207℃ (分解) ,α-ナフトール次亜塩素酸との坂口反応により赤色を呈する。 以下の構造をもつ。

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栄養・生化学辞典の解説

アルギニン

 C6H14N4O2 (mw174.20).

 塩基性アミノ酸の一つで,動物の状態(急速に成長している幼動物など)によっては,体内の生合成速度が不十分なために,飼料に添加すると成長促進効果がみられることがある.そのため必須アミノ酸もしくは半必須アミノ酸に加えることがある.ヒトでは,必須アミノ酸に入れない.いくつかの薬理効果が知られている.信号伝達物質一酸化窒素(nitric oxide, NO)やポリアミン合成の素材となるアミノ酸としても注目されている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

アルギニン【arginine】

アミノ酸の一種。非必須アミノ酸に分類されるが、成長期には摂取を必須とし、主に肉類、魚の白子(しらこ)、乳製品種実類大豆、ごま、牛乳など多く含む食品からの補給が重要。成長ホルモン分泌を促して筋肉増強作用に力を発揮するほか、免疫機能の向上、血流改善、精神的・肉体的に強化、生殖機能の改善などの作用をもつ。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

アルギニン【arginine】

タンパク質を構成する塩基性アミノ酸の一。細胞核タンパク質のヒストンやプロタミン中に特に多く含まれる。加水分解によってオルニチンと尿素になり、オルニチン回路の一員として重要。生合成にはアスパラギン酸が材料として使われる。必須アミノ酸ではないが成長期には摂取が必要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルギニン
あるぎにん
arginine

α(アルファ)-アミノ酸の一つ。略号はArgまたはR。塩基性アミノ酸。シュルツェErnst August Schulze(1840―1912)とシュタイガーE. Steigerにより1886年に白化させたルピナス(豆)の芽から単離された。その硝酸塩が銀argentのように白かったのでarginineと名づけられた。L-アルギニンはタンパク質の構成成分として広く存在する。とくに魚類の精子(白子(しらこ))に存在するタンパク質プロタミンに属する、クルペイン(ニシン)、サルミン(サケ)などでは構成アミノ酸の約70%がアルギニンである。植物種子中には遊離状態でも存在する。アルギニンはそのグアニジノ基のために強塩基性を示す。アルカリ性でα-ナフトールと次亜塩素酸を作用させると特有の赤色を呈し、定量できる(坂口反応)。生体内の代謝経路は、尿素回路(オルニチン回路)の構成成分で、シトルリンとアスパラギン酸から生成され、アルギナーゼの働きによって尿素とオルニチンに分解される。アンモニアや大量のアミノ酸の毒作用に対して保護する働きがある。脳にはアルギナーゼが存在し、γ(ガンマ)-グアニジノ酪酸の前駆体であるアルギニンの量を調節している。分子量174.21。分解点238℃。水に溶ける。[降旗千恵]

栄養

アルギニンは栄養上、必須(ひっす)アミノ酸と非必須アミノ酸の中間に位置し、幼動物の成長には不可欠で、準必須アミノ酸ともよばれる。食品タンパク質としては動物性タンパク質、とくに魚類の白子に多く、また穀類タンパク質にもかなり含まれていて、栄養的に不足することはない。なお、生体内では尿素回路のほか、グリシンと結合してグリコシアミン(グアニジノ酢酸)となり、活性メチオニンからメチル基を受けてクレアチンを生成する。[宮崎基嘉]
『大柳善彦著『NOと医学――一酸化窒素の生理作用と薬理作用』(1993・共立出版) ▽船山信次著『アルカロイド――毒と薬の宝庫』(1998・共立出版) ▽谷口直之・鈴木敬一郎編『イラスト医学&サイエンスシリーズ NOの生理作用と疾患』(1999・羊土社) ▽古賀弘著『超アミノ酸健康革命――21世紀のサプリメント「アルギニン」のすべて』(2002・今日の話題社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアルギニンの言及

【アルギナーゼ】より

…尿素生成反応を触媒する酵素。ヒトをはじめ哺乳類,両生類の肝臓,腎臓などに含まれ,尿素回路の一員として働き,アルギニンを分解してオルニチンと尿素を生成する。尿素を窒素代謝の最終産物として排出するこれらの動物以外にも硬骨魚類や植物,酵母,カビ類にも含まれる。…

※「アルギニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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