イタコ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イタコ

東北地方の津軽,南部にみられる,おもに盲目巫女アイヌ語のイタク (語る) という動詞から発生した語との説もある。神寄せやホトケ (死者の霊) の口寄せをするのが特徴で,2~3年にわたる修行中に師匠格のイタコからその経文や占いなどを習得する。入巫式では,神憑り (憑霊) 状態になれれば一人前とされる。春秋の祭日には,おしら祭文を唱えて舞い,占いを行い (→おしら様 ) ,また毎年夏には,下北半島の恐山に多くのイタコが集って口寄せを行うことが知られている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

イタコ

国の選択無形民俗文化財。主に盲目の女性が担い、青森、秋田で「イタコ」、山形で「オナカマ」、福島で「ミコサマ」と呼ばれる。死者の名前や命日を元に「口寄せ」をするが、依頼者ごとに定型句を使い分けているとの見方もある。厳しい修業が敬遠され、大幅に減っている。今は東日本大震災犠牲者遺族が多く訪れている。

(2011-10-21 朝日新聞 朝刊 秋田全県 1地方)

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