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カルデラ カルデラ caldera

翻訳|caldera

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルデラ
カルデラ
caldera

火山活動によって火山体に生じた凹地。噴火時にできた火口とは区別され,火口よりも大きい。スペイン語で大鍋の意味。内側は急崖で,外側は緩斜面からなる。爆発カルデラ陥没カルデラ浸食カルデラに分けられるが,大部分は陥没カルデラである。

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知恵蔵2015の解説

カルデラ

火山で見られる大型(直径約1km以上)の窪地で、多くは地面の陥没により形成された。窪地の底をカルデラ床、周辺の高まりを外輪山という。最大級の阿蘇カルデラは、直径が約20km。内部や縁に火口や溶岩ドームを持つものも多い。ハワイのカルデラは流動性の高い玄武岩質マグマが山腹から流出し、空になったマグマだまりが陥没してできた。阿蘇カルデラは、爆発的な大噴火で流紋岩質マグマ火砕流や噴煙として多量に噴出した結果である。カルデラ形成後、外壁が崩れて窪地が拡大することが多い。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

カルデラ(〈スペイン〉caldera)

《釜(かま)の意》火山の中心にできたほぼ円形の大きな凹地。噴火後に火口部が陥没したものが多い。

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百科事典マイペディアの解説

カルデラ

火山体の中心部にできた噴火口よりはるかに大きな凹地形。一般に直径は数km~数十km。多量の軽石質の火山砕屑(さいせつ)物の噴出の結果地下のマグマの部分が空洞化して陥没するクラカタウ型カルデラが代表的。

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岩石学辞典の解説

カルデラ

地形学的には,大きな盆地で全部または部分的に壁があるものを指している.火山学者は,(1) 爆発カルデラ(explosion caldera),(2) 沈降カルデラ(subsidence caldera),(3) 沈降により深くなった爆発カルデラ(explosion caldera deepened by subsidence)に区別している.デイリイはカルデラの名称は爆発カルデラに限定することを提案し,沈降カルデラを(volcanic sink)とし,(3) のものを沈没カルデラ(sunken caldera)とよんだ[Daly : 1914].ウイリアムスは,カルデラは大きな火山性窪地で多少円いか円に似た形をしており,直径はその火口の何倍も大きいもので,壁の険しさや床の形がどのようでも構わない[Williams : 1941].大部分のカルデラは陥没で形成されている.ウイリアムスによれば,これらは(1) 爆発カルデラ(explosion caldera),(2) 陥没カルデラ(collapse caldera),(3) 浸食カルデラ(erosion caldera),(4) 火山性地溝(volcanic graben),(5) 火山性砕裂凹地(volcanic rent, fissure trough),(6) 火山構造性大陥没地(major volcano-tectonic depression)に分類されている.(2) の陥没カルデラにはクラカトア(Krakatoa)型,キラウエア(Kilauea)型,カトマイ(Katmai)型,グレンコウ(Glencoe)型などが含まれる[Williams : 1941].ラテン語caldariaからきた語で,ポルトガル語のcaldeiraは大鍋(caldron)の意味.スペイン語のcalderaも一般には鍋,釜のことであるが,スペイン領のカナリー諸島Canary Is.)の噴火口の名称である[ランダムハウス : 1994].カルデラの名称はライエルが1865年に使用したという説がある[歌代ほか : 1978].

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世界大百科事典 第2版の解説

カルデラ【caldera】

大型の火山性円形くぼ地をいう。原義はスペイン語で大鍋。地下からマグマが上昇する通路(火道)が地表に開口する部分(火口)は縁が崩落してすり鉢状になり,火道の直径より大きいのが普通である。しかし,縁の崩落によって直径2km以上になることはまれであるため,直径2km以上の火山性のくぼ地は他の営力で生じたものと考えられており,このような大型の円形くぼ地を火口と区別してカルデラと呼ぶ。多くの場合,カルデラは急な崖で取り囲まれている。

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大辞林 第三版の解説

カルデラ【caldera】

〔スペイン語で釜の意〕
火口周辺の崩壊・陥没によってできた大規模な円形または馬蹄形の窪地。日本では阿蘇山のものが有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルデラ
かるでら
caldera

火山地域に存在する直径1.5キロメートル以上の窪地(くぼち)。地下に空洞ができて陥没した結果生じる陥没カルデラ、火山爆発で火口壁や火道上部が大規模に吹き飛ばされて生じるじょうご形の爆発カルデラ、火山体が崩壊して生じる馬蹄(ばてい)(U字)形の崩壊カルデラなどがある。このほかに、火山活動に直接関係なくてできる侵食カルデラもある。スペイン語で鍋(なべ)の意で、カナリア諸島の火山島の窪地に名づけられたのがおこりである。世界のおもなカルデラは、大噴火、とくに大規模な火砕流が発生し、多量のマグマが一挙に噴出された直後、山頂部が陥没して生じた陥没カルデラである。日本で最大の屈斜路(くっしゃろ)カルデラや阿蘇(あそ)カルデラなども陥没カルデラと考えられる。2000年(平成12)の三宅(みやけ)島噴火では、地下でマグマが移動したために、火山体の中に空洞ができて陥没カルデラが生じた。[諏訪 彰・中田節也]

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世界大百科事典内のカルデラの言及

【火山】より

…台地の中央部にはふつう,大噴火のあとに陥没してできたカルデラ(陥没カルデラ)が見られる。
[カルデラ]
 火山体の中央部にあって,火口よりはるかに大きいくぼみをカルデラcalderaといい,爆発によるもの,浸食によって火口が広がったもの,火山体の一部が陥没してできたものなどがある。とくに火砕流の発生を伴う大噴火のあとにできた陥没カルデラが多い。…

【温泉】より

…高温岩体系では水の流れる割れ目が少ないので,人工的に水を圧入して割れ目を作り,水を流して高温岩体の熱を地表に取り出す技術開発が進められている。アメリカのニューメキシコ州バイヤス・カルデラでの実験は有名。富山県黒部川上流の仙人谷は小規模ながら日本の高温岩体系である。…

【火山】より

…単に地球内部から地表へマグマが噴出する地点という意味にも火山ということばが使われる。火山の大多数は火口周辺に火山噴出物が堆積した結果として形成されるが,カルデラマールのように陥没や爆発などにより既存物質が失われてその形態ができたものもある。現在われわれが見る火山体の地形は,その構造が形成される途中,あるいは完成後の浸食の途中の一段階を示している。…

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