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カンムリワシ Spilornis cheela; crested serpent eagle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カンムリワシ
Spilornis cheela; crested serpent eagle

タカ目タカ科。全長 55~76cm。大きさや色彩の変異により 20亜種に分類される。一般に頭部は黒と白のまだらで,後頭部に扇状に立つ短い冠羽(→羽冠)がある。そのほかの羽色は全体に褐色で,胸以下の腹面は黄みが強く,白斑が密にある。は黒褐色で,その基部から眼のまわり,脚は黄色。風切羽と尾羽の裏面は黒地の中央に幅広の白い帯が入る。インド,ヒマラヤ地方から中国東南部,ボルネオ島ジャワ島あたりまでの東南アジア分布し,タイワン(台湾)ハイナン(海南)島,日本の南西諸島などの島嶼にも及ぶ。常緑樹林マングローブ,森林サバナなどに生息し,林縁でも観察される。食べ物はおもに爬虫類で,帆翔しながら,あるいは木の枝から見渡し,飛び出して捕まえる。日本ではおもに石垣島西表島に生息し,湿地の近くの林縁でよく見られる。1977年に国の特別天然記念物(→天然記念物),1993年に国内希少野生動植物種に指定された。(→ワシ猛禽類

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百科事典マイペディアの解説

カンムリワシ

タカ科の鳥。翼長37cm。全体に茶褐色で翼に小さな白斑がある。後頭部の羽毛は興奮すると冠のように立つ。中国南部から東南アジアにかけて分布。日本では八重山諸島する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カンムリワシ
かんむりわし / 冠鷲
crested serpent eagle
[学]Spirornis cheela

鳥綱タカ目タカ科の鳥。ヒマラヤ、インド、南アジア、台湾、中国南部に分布するが、日本では沖縄県の八重山列島(やえやまれっとう)だけに留鳥としてみられる。全長約55センチメートル、翼長約35センチメートル、頭上は白と黒のまだらで後頭の羽毛が冠羽状になることからこの名がある。体の上面は紫褐色で、翼には白い小斑(しょうはん)がある。体の下面は褐色で、黒褐色の横斑と白点が並んでいる。眼先(めさき)と目の周囲は黄色をしている。若鳥は体が白くて、後頭や背には黒斑がある。西表島(いりおもてじま)では普通にみられるが、石垣島には少ない。森林にすむが、農耕地や海岸、林縁に出てきて、ヘビ、カエル、カニなどをとらえる。飛翔(ひしょう)中は両翼をV形に保つ。日本では1981年(昭和56)に初めて巣が発見された。1977年に特別天然記念物に指定されている。[高野伸二]

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