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グリース Griess, Johann Peter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリース
Griess, Johann Peter

[生]1829.9.6. キルヒホスバハ
[没]1888.8.30. イギリス,ボールマウス
ドイツの有機化学者。イェナとマールブルク大学で学び,いったんは化学会社に勤めたが,再びマールブルク大学に戻り,A.コルベのもとで学ぶ。 1858年,当時ロンドンにいた A.ホフマンの招きでイギリスへ行き,ホフマンの助手になり,その後醸造会社に勤めた。ジアゾ化合物の反応について研究し (1860~66) ,カップリング反応を発見,これを応用して多くのアゾ染料の合成に成功した。

グリース
grease

増稠剤を潤滑油に分散させ,必要に応じ適当な添加剤が加えられた半固体または固体状の潤滑剤。構造粘性を示し,潤滑部分では剪断により液体として作用する。外力を受けない部分では半固体であり,異物の混入を防いだり,流出しないなどの特長から,シール機構を簡素化できるため,各種軸受の潤滑剤として広く用いられている。防錆を主目的として使用されることもある。グリースには潤滑油と増稠剤の組み合わせにより多くの種類があるが,基本的な特性は増稠剤に支配されるため増稠剤の種類で分類されることが多い。増稠剤としては各種金属石鹸が使用されるが,現在では比較的欠点の少ないリチウム石鹸グリースが汎用グリースとして多用されている。耐熱グリースとしてはアルミニウムやリチウムの複合石鹸グリースであるウレアグリースなどが使用されている。潤滑油としては鉱物油が多いが,特定の用途では各種合成油も使用される。グリースの硬さは稠度で示され,9段階の NLGI番号で表示される。

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デジタル大辞泉の解説

グリース(grease)

《「グリス」とも》
半固体状あるいはペースト状の潤滑剤。鉱油に金属石鹸(せっけん)または黒鉛などを混合したもの。軸受けやギア、機械の摩擦部などに用いる。
頭髪用の半固体状の油。

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百科事典マイペディアの解説

グリース

液体の潤滑油金属セッケンその他の有機物無機物を均一に分散させ,粘稠(ねんちゅう)度を増して固体状または半固体状とした潤滑剤。機械類の軸受,歯車,摺動(しゅうどう)部などに使用する。
→関連項目潤滑潤滑剤玉軸受

グリース

ドイツの有機化学者。コルベおよびホフマンに学ぶ。1858年ジアゾ反応,1864年カップリング反応を発見,アゾ染料合成の基礎をつくった。

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デジタル大辞泉プラスの解説

グリース

1978年公開のアメリカ映画「グリース」の主題歌アメリカのロック・ポップス・グループ、フォー・シーズンズのリード・ボーカリスト、フランキー・ヴァリが歌い、全米第1位を獲得。原題《Grease》。

グリース

1978年製作のアメリカ映画。原題《Grease》。同名の学園ミュージカルの映画化。監督:ランダル・クレイザー、出演:ジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン=ジョンほか。

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世界大百科事典 第2版の解説

グリース【grease】

常温で半固体または固体の潤滑剤であって,各種機械の潤滑部分,とくに軸受に使われる。一般に石油系潤滑油あるいは合成潤滑油に増稠剤および添加剤を加えてつくる。増稠剤は,金属セッケン(金属の脂肪酸塩)あるいは非セッケン系の無機物(ベントンシリカゲルなど),有機物(アリール尿素,銅フタロシアニンなど)である。添加剤は,構造安定剤,酸化防止剤極圧添加剤,油性向上剤,さび止め剤,腐食防止剤,摩耗防止剤などである。

グリース【Johann Peter Griess】

1829‐88
ドイツの化学者,化学技術者。染料合成法として主要なジアゾ反応研究により,染料工業発展の基礎を形成した。カッセルに生まれる。はじめ父の後継ぎのため農学校に通ったが,のち工業学校に入った。1850年イェーナ大学,51年マールブルク大学に学ぶが学業を怠り,父の財産を飲みつぶしたため,A.W.H.コルベ教授の紹介で染料工場でアルバイトをすることになった。この経験がグリースの一生を決定し,57年復学して学位を取り,その後ロンドンに渡りA.W.vonホフマンの助手となる。

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大辞林 第三版の解説

グリース【grease】

粘度の高い潤滑剤。通常、鉱油に金属石鹼類をまぜて半固体状にしたもの。機械の軸受けなどに用いる。グリス。

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世界大百科事典内のグリースの言及

【ジアゾ化】より

…第一級アミンRNH2を亜硝酸塩(通常,亜硝酸ナトリウムNaNO2を用いる)と反応させて,ジアゾニウム塩RN2を合成する反応(式(1))。 RNH2+NaNO2+2HX  ―→RN2X+NaX+2H2O  ……(1)   (X=Cl,HSO4,NO3,ClO4,BF4,PF6など) 1858年グリースJ.P.Griessによって発見。Rが脂肪族アルキル基の場合,ジアゾニウム塩は不安定ですぐに分解してしまうが,Rが芳香環(ベンゼン環やナフタレン環など)だと共鳴効果により安定化されているので,室温程度まで安定に存在するものも多い。…

【ジアゾジニトロフェノール】より

DDNPと略記。1858年グリースJ.P.Griessによって初めて合成された起爆薬の性質をもった化合物。日本では工業雷管電気雷管の起爆薬として用いられている。…

【ジアゾニウム塩】より

…Rが脂肪族の基の場合は安定に存在せず,したがって通常芳香族ジアゾ化合物ArN2Xをさす(Arはアリール基)。グリースJ.P.Griessにより1858年に発見された。最も普通の合成法は,アニリン類の塩酸塩に塩酸存在下,0~5℃で亜硝酸ナトリウム水溶液を反応させる方法である。…

※「グリース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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