ケイ(珪)酸塩鉱物(読み)けいさんえんこうぶつ

百科事典マイペディア「ケイ(珪)酸塩鉱物」の解説

ケイ(珪)酸塩鉱物【けいさんえんこうぶつ】

ケイ酸塩の形で存在する鉱物。主要な造岩鉱物地殻の大部分を占め,種類が多い。化学組成は一見複雑であるが,結晶構造はケイ素酸素四面体SiO4を骨格とし,その間に金属イオンを含むという共通の特徴がある。SiO4相互の結合の型によって5種に分類される。(1)独立したSiO4ケイ酸イオンをつくっているもので,オルソ(正)またはネソケイ酸塩,たとえばカンラン石。(2)2個のSiO4がOを共有してSi2O7をつくっているもの(ソロケイ酸塩),または3個,6個のSiO4がそれぞれ2個のOを共有して環をつくっているもので,リング(環状)またはシクロ(サイクロ)ケイ酸塩といい,たとえば電気石。(3)SiO4が2個のOを共有して鎖状に長く連続しているもの。チェーン(鎖状)またはイノケイ酸塩といい,たとえば輝石。(4)SiO4が3個のOを共有して平面的に無限に広がっているもので,シート(層状)またはフィロケイ酸塩といい,たとえば雲母。(5)SiO4の4個のOが全部共有されて三次元の網目状の構造をもつもの。フレームワーク(網状)またはテクトケイ酸塩という。この場合は金属イオンを含みながら立体構造をとるために,四面体のケイ素の一部がAlに置きかわる。たとえば長石など。ケイ酸だけからなる石英などはケイ酸鉱物といわれ,構造の型からみれば5番目に属する。
→関連項目角セン(閃)石カスミ(霞)石キン(菫)青石ケイ(珪)線石紅柱石ザクロ(石榴)石蛇紋石造岩鉱物へき(劈)開

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