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シーベルト sievert

翻訳|sievert

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シーベルト
sievert

国際単位SIにおける放射線吸収量(線量当量)の単位。記号Sv放射線の生体吸収量の単位として長らく用いられていたレムに代わるものとして,国際放射線単位測定委員会 ICRUが推奨している。X線γ線,中性子線などの電離放射線は種類によって生体組織への影響がわずかに異なるため,シーベルトもレムと同様に,電離放射線の相対的生物学的効果比 RBEを加味して算出する。一般に 1Svは,1Gy(グレイ。=100rad〈ラド〉)のγ線と生物学的効果がほぼ同等の線量と定義される。シーベルトで表される線量は非常に大きく,各種の応用に不都合なため,1Svの 1000分の1を表すミリシーベルト(mSv)が用いられることが多い。1mSvは,生体組織 1gあたり 10erg(エルグ)のγ線のエネルギー吸収に相当する。通常の生活をしている人が 1年間に受ける,宇宙線などによる自然放射線の量は,世界平均約 2.4mSv,日本人の平均は約 1.5mSv。(→放射線障害

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知恵蔵の解説

シーベルト

放射線の生物学的効果の尺度である線量当量を表すSI組立単位。線量当量は、放射線の人体に対する危険の程度を示す場合などに用いられ、吸収線量と同じ次元(ジュール毎キログラム〈J/kg〉)を持ち、吸収エネルギーに放射線の種類や分布の影響を取り除く修正係数を乗じたもの。この修正を行った数値を示す時に単位シーベルトを用いる。1989年に日本の法令にも採用された。放射線防護の分野で使う線量単位のレム(rem)は、1 rem=0.01 Svの式でSvと関係付けられる。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

シーベルト

放射線を浴びた時の人体への影響を表す単位。放射線にはいくつもの種類があり、人に対する影響度は違う。それを共通の尺度で測るための単位。人は世界平均で、自然界から年間2400マイクロシーベルトの放射線を浴びている。1時間あたりに直すと0・274マイクロシーベルト。日本では年間1480マイクロシーベルトで、レントゲンなどによる医療被曝(ひばく)の年間平均量2250マイクロシーベルトに比べても低い。一度に約50万マイクロシーベルトを浴びるとリンパ球が減り、100万マイクロシーベルトで吐き気や嘔吐(おうと)の症状が出る。文部科学省は福島第一原発の事故を受け、毎時3・8マイクロシーベルト以上では野外活動を制限する基準を示している。

(2011-05-14 朝日新聞 朝刊 栃木全県 2地方)

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デジタル大辞泉の解説

シーベルト(sievert)

放射線被曝(ひばく)による人体への影響の度合いを表す単位。国際単位系(SI)の放射線の線量当量。名称は放射線防護の研究で知られるスウェーデンの物理学者ロルフ=シーベルトに由来する。記号Sv →ベクレル
[補説]放射線が人体に及ぼす影響は放射線の種類(α線β線γ線など)によって異なる。そのため、人体が吸収する放射線のエネルギー(吸収線量、単位はグレイ)に放射線の種類別に定められた修正係数を乗じた値で表される。具体的には、人が普段の生活で浴びる放射線は世界平均で年間2.4ミリシーベルト、1回の胸部X線撮影で0.1~1ミリシーベルト程度であり、放射線業務従事者が1年間に浴びてもよい線量限度は50ミリシーベルトと定められている。

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百科事典マイペディアの解説

シーベルト

放射線被曝量を表す線量当量の単位で,スウェーデンの物理学者R.M.シーバートにちなむ。記号SV。吸収線量(単位グレイ)×線質係数×修飾係数(通常は1)で求められる。
→関連項目放射性物質

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世界大百科事典 第2版の解説

シーベルト【sievelt】

線量当量の単位。ジュール/キログラム(J/kg)に固有の名称で,記号Sv。線量当量は,一般公衆および放射線取扱作業者の放射線障害防止を目的とする場合に限って用いられる放射線被曝量を表す量であり,線量当量=吸収線量×線質係数×修飾係数として定義される。吸収線量は〈グレイ〉の項目を参照。線質係数は,X線,γ線に対しては1であるが,放射線障害の危険性の高い中性子線,α線などに対しては1より大きい数値(放射線の種類,エネルギーによって1~20)が決められている。

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大辞林 第三版の解説

シーベルト【sievert】

放射線の線量当量の SI 単位。一シーベルトは100レムにあたる。記号 Sv   → 線量当量

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単位名がわかる辞典の解説

シーベルト【sievert】

放射線の線量当量の国際単位で、生物学的効果(被曝(ひばく)の影響の度合い)を表す。記号は「Sv」。吸収放射線量と同じ次元をもつが、吸収エネルギーそのものではない。◇専門家の立場から放射線防護について勧告を行う民間の国際学術組織であるICRP国際放射線防護委員会)は2007年に勧告を出し、一般人が1年間に浴びてもよい放射線量を、緊急事故後の復旧時には1~20ミリシーベルト、平常時には1ミリシーベルトとしている。名称は、スウェーデンの物理学者シーベルトにちなむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シーベルト
しーべると
sievert

被曝(ひばく)の影響を示す国際単位系の単位。Svで表す。かつてはレムが用いられており、1シーベルトは100レムである。生体に対する放射線の影響は、同じ吸収線量であっても、放射線の種類やエネルギー、影響を受ける臓器や組織などにより異なる。そのため、それらの違いによる生物学的効果を考慮して計測し、吸収線量の単位グレイに対し、シーベルトを用いて区別する。名称は放射線防護の研究に功績のあったスウェーデンの物理学者シーベルトRolf Maximilian Sievert(1896―1966)にちなむ。[山本将史]

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世界大百科事典内のシーベルトの言及

【放射線量】より

…線量当量の単位は,吸収線量と区別するためrem(レム)が用いられてきた。新しいSI単位ではSv(シーベルトSievert)が用いられる。100rem=1Svである。…

※「シーベルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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