ネフローゼ

百科事典マイペディア「ネフローゼ」の解説

ネフローゼ

腎臓症とも。糸球体に起こった障害のため,強い浮腫(ふしゅ),タンパク尿,尿中脂肪球出現,低タンパク血症,高コレステロール血症を特徴とする腎疾患。糸球体腎炎,全身性エリテマトーデスなどの膠原(こうげん)病,アミロイドーシス,梅毒,腎静脈血栓(けっせん)症,糖尿病性腎症,重金属中毒や薬物中毒などによるもののほか,原因不明のものもある。梅毒,重金属中毒によるものは原病の治療を行う。その他は一般に安静と食塩制限を基礎とする食事療法副腎皮質ホルモン剤が用いられるが,アミロイドーシス,腎静脈血栓症には無効,糖尿病性腎症には禁忌である。その他利尿薬が用いられることもある。
→関連項目腎不全泌尿器科味覚障害

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精選版 日本国語大辞典「ネフローゼ」の解説

ネフローゼ

〘名〙 (Nephrose) 浮腫、蛋白尿、高コレステロール血症、血清蛋白の低下を示す病気。糸球体に主な病変があるとされている。原因は種々あり、症候群と考えられる。

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世界大百科事典 第2版「ネフローゼ」の解説

ネフローゼ【Nephrose[ドイツ]】

かつては尿細管の病変によってタンパク尿と浮腫を伴う腎臓の疾患を指したが,近年では,糸球体の病変によって生じ,高度のタンパク尿と低タンパク血症を伴う症候群を指し,医学的にはネフローゼ症候群nephrotic syndromeと呼ばれる。1905年,F.vonミュラーが腎臓疾患を炎症性疾患と尿細管の変性疾患に大別し,後者をネフローゼと呼んだ。以来,ネフローゼの名称が広く用いられるようになったが,その後の研究によって,ネフローゼ様症状は尿細管の病変によるものではなく,糸球体の病変によって起こるものであることが明らかとなり,現在では,ネフローゼ様症状を示す疾患をすべてネフローゼ症候群と呼ぶようになった。

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