ハンディキャップ(英語表記)handicap

翻訳|handicap

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

技量に優劣のある者がともに競技できるよう,すぐれた競技者に課する負荷。特にゴルフに用いられる。元来は競馬用語。ゴルフでは実打数から差し引く打数をいい,各人の技量に応じ1から 36までのハンディキャップが配分される。プライベートな競技会の場合は,一般にプライベート・ハンディキャップが用いられる。臨時のハンディキャップ算定法には,アメリカのプロゴルファー L.キャロウェーが考案したキャロウェー方式などがある。

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知恵蔵の解説

世界保健機関(WHO)は、1980年に障害の分類として、個人の機能障害(impairment)、そのために生じる機能面の能力障害(disability)、その社会的結果である社会的不利(handicap)という3つのレベルを示した。ハンディキャップは、個人の要因ではなく、社会的な仕組みや価値観、物理的な構造から生じる不利な状態を指す。つまり、ハンディキャップは社会環境が変化することで増減する。近年、バリアフリーの推進という理念で、ハンディキャップ低減が目指されている。WHOの障害の3レベルは、社会的不利の視点が弱いといった指摘がなされ、2001年の総会で国際障害分類第2版として、環境的因子と個人的因子の2つが心身機能、身体構造、活動、参加の各次元に影響を与えるというモデルが提示された。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

プレーヤーの実力差を均等化して一定の基準を保つのが狙い。コースの距離、地形などを考慮して割り出した難易度によるコース・レートに個人のスコアを当てはめて査定する。コースと個人のスコアの差をディファレンシャル(differential)という。日本ではそれぞれのクラブで査定しているハンディキャップが主流。クラブによってスコアカードの提出枚数は異なるが、5〜20枚が必要。5枚で仮ハンディキャップを決め、後のカード枚数で本ハンディキャップを査定するケースが多い。中には5枚のうち当クラブのものが3枚と規定しているところもある。日本ゴルフ協会が査定するJGAハンディキャップを取得する場合は、同協会加盟クラブで3年間にプレーしたスコアカード20枚を提出することを義務づけている。

(岡田忠 スポーツジャーナリスト / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

スポーツ競技などで、技量差のある者同士の均等をはかるために、強者につける不利な条件。また、弱者に与える有利な持ち点。ハンデ。
弱者から見た強者との差。立場を不利にする条件。ハンデ。「ハンディキャップを克服する」

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大辞林 第三版の解説

不利な条件。また、それによって生じる不利益。ハンデ。 -を乗り越える
機能障害(impairment)、能力障害(disability)に対し、社会的不利。
競技や勝負事などで、優劣を平均するために、強い者に加える負担。ハンデ。
ゴルフにおいて、ゴルファーの技量を示す尺度。コースの難易度と個人の一定期間のスコアから算出される。実力差のあるプレーヤーどうしが互角に勝負することができる。ハンデ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (handicap)
① 各種のスポーツで、競技成績に大差をつけないために、強者に負わせる負担、または弱者に与える有利な持ち点をいう。ゴルフでは平均打数とパーの差を考慮してスコアの平均化をはかったり、競馬では負担重量を課したりなどすること。ハンデ。
※善心悪心(1916)〈里見弴〉「ハンディキャップをつけておいて、埒(らち)に沿って、砂を蹴立てて彼等は駈け出す」
② 弱者からみた強者との差。また、一般に、不利な条件。それを負っているために他に比べて弱い、あるいは損な立場になるようなことがら。ハンデ。
※文明批評家としての文学者(1901)〈高山樗牛〉四「既に是れ百歩の『ハンデキャップ』也」

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