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メートル法 メートルほう metric system

翻訳|metric system

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メートル法
メートルほう
metric system

長さにメートル,質量にキログラムを基本の単位とした十進法計量単位系。現在は国際単位系SIにより代表されている。 18世紀のヨーロッパでは古代ローマから伝わった複雑な度量衡法が用いられ,しかも各国,各都市ごとに単位の大きさや名称が違い,非常に混乱していた。

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知恵蔵2015の解説

メートル法

メートル条約(1875年)により発効した国際的な度量衡制度。メトリック・システム、メートル制ともいう。加盟国数は当初17だったが、現在は51。日本は1885年にこの条約に加盟し、この制度を「メートル法」と称して普及に努め、1966年に公的用途での完全メートル法化を達成。メートル法設立の考えは、フランス革命直後の国民議会(1790年)におけるタレーランの提案に端を発する科学技術面では、まず1889年に各国に配布されたメートル原器キログラム原器によって幾何学量、力学量の標準が統一され、20世紀に入って電気、温度、光、放射線などの諸量の標準が加わり、精度向上のための改良が加えられた。今ではこれらを総合した国際単位系(SI)という形で国際的に普及している。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

メートル‐ほう〔‐ハフ〕【メートル法】

計量単位の国際統一のために、18世紀末フランスで作られた単位系。長さにメートル、質量にグラム、体積にリットル、面積にアールなどを用い、十進法を採用したもの。1960年以降は国際単位系(SI)に再統一されている。

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百科事典マイペディアの解説

メートル法【メートルほう】

メートルキログラムを基礎にした十進法単位系。1790年タレーランの提案に基づきフランス政府が計量単位の統一事業を開始,1799年最初の原器が作られ,1875年メートル条約により国際原器による定義が確定。
→関連項目カルノー計量単位モンジュラグランジュ

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世界大百科事典 第2版の解説

メートルほう【メートル法 metric system】

度量衡の単位の世界的,永世的な統一を目標に,1795年にフランスで制定された十進法による度量衡単位系およびそこから発展した計量単位系の総称。フランスにおける制定の際,長さの単位をメートルmètreと呼び,単位系全体の基礎としたためこの名がある。 フランス革命以前のフランスの度量衡単位系はそれに含まれる多くの単位が古代ローマ時代に由来し,ヤード・ポンド法の単位とよく似た単位であって,それ自体複雑な体系であるうえに,度量衡の制定権を地域の封建領主が握っていたため,錯雑をきわめていた。

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大辞林 第三版の解説

メートルほう【メートル法】

メートルを基本単位の一つとし、十進法を用いた国際的な単位系。1795年、フランスで度量衡単位系として制定。のち、計量一般の単位系に発展し、その現代型である国際単位系( SI )では基本単位として、長さにメートル、質量にキログラム、時間に秒、熱力学温度にケルビン、物質量にモル、光度にカンデラを採用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メートル法
めーとるほう

18世紀の末期、度量衡の単位を国際的に統一するためフランスがつくりあげた単位系。18世紀に入ると国際貿易が盛んになり、また地図を整える必要が生じてきた。その一方ヨーロッパ諸国の度量衡の混乱は甚だしく、単位系を改革することの必要性は、学者間にはもちろん、一般社会の各層にも感じられるようになっていた。1789年のフランス全国の総議会である三部会の政府に対する意見書にも、度量衡の統一があげられている。1790年にはタレーランが国民議会に、一秒打ちの振り子の長さを基準にすることを提案している。この案は5月8日国民議会に承認され、政令により「いかなる国でも採用できる新しい単位系」を創設する任務がパリ科学学士院に与えられた。
 そこでパリ科学学士院はボルダ、ラグランジュ、ラボアジエ、チレー、コンドルセらによる委員会を設けて検討した結果、新単位系の基礎として地球子午線長の4分の1をとり、その実測を行うこと、および0℃における既知体積の蒸留水の質量の測定を行うことなどを決定した。この案は国民議会によって承認され、地球子午線の測量は、パリを通る線に沿ってダンケルクとバルセロナ間を実測することとし、ドランブルJean-Baptiste Joseph Delambre(1749―1822)とメシャンPierre Franois Andr Mchain(1744―1804)があたり、水の密度の測定はラボアジエがあたって作業が開始された。しかし測量はスペインとの関係が悪化して延引し、ラボアジエはフランス革命の恐怖政治のなか死刑に処されたことなどにより、作業が終わったのは1798年であった。またフランス政府は、この作業を国際的なものにするためイギリスとアメリカに協力を呼びかけたが、いずれからも拒否された。したがってメートル法の設定作業はフランスが単独で行ったのである。この測量作業と併行して、1740年ラカイユの測定による地球子午線長の4000万分の1を基礎にした暫定メートル法がボルダなどによってつくられ、1793年国民議会によって採択された。この単位系は十進法で、長さにメートル、面積にアール、体積にリットル、重量(質量)にグラム(のちにはキログラム)をとり、今日のものの原型になっている。単位の名称は各国の国民感情を考慮して、すべてギリシア語とラテン語によっている。
 実測の結果に基づいた新原器は白金でつくられ1799年共和国文書保管所に納められ、この原器による法令が公布されて、メートル法は実質的に完成した。これを記念してつくられたメダルには「すべての時代に、すべての人々に」と刻まれている。
 しかしその普及は遅々として進まず、1812年にはナポレオンが旧に復して混乱を助長したが、1840年1月以後は他系の単位を禁止する法令によって統一は軌道にのり、その後イタリア、オランダなど他国にも採用されるようになった。そこで1870年ナポレオン3世が国際会議を招集したところ、24か国270名が集まり、ここで新しい原器や国際度量衡局の設置に関する決議が行われ、ついで1872年のメートル法国際会議で、メートル条約の前提となる詳細な取決めが行われた。さらに1875年3月にメートル法外交官会議が開かれ、5月にメートル条約の最終的な決定をみた。国際度量衡局にはパリ郊外セーブルのルイ14世の建てた宮殿があてられ、1875年10月国際度量衡委員会に引き渡された。
 新しい多数の原器は1888年に完成し、国際原器が決定され、各国原器が配布された。1921年には条約が改正され、科学の発展によって必要となった度量衡以外の量の単位もメートル法に含めて扱うようになった。しかしこのころからメートル法もいくつかの単位系に分かれるようになり、第二次世界大戦後これらをふたたび統一するため、1960年国際単位系(SI)が決議された。[小泉袈裟勝・今井秀孝]

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世界大百科事典内のメートル法の言及

【単位】より

…時代は18世紀の末に近づいていた。
[メートル法の成立と普及]
 18世紀末の時代の特徴は,自由,平等,博愛の理念やフランス革命の動向の中にのみみられるものではなく,イギリスからヨーロッパ大陸へ波及した産業革命の推移,それと並行する資本主義経済の成熟と広域化などとの関連においてもとらえられなければならないが,より具体的にみれば,交通(とくに航海)や通信の技術と運用制度の高度化が開始されて,多数の人の移動,大量の物資の輸送と交易,そして多彩な情報の交流が可能になった点などにも,この時代の特色を認めることができるであろう。地域,職域を超えた単位の統一という発想は,まさしくこれらの特色に呼応して顕現してきたのであるが,その実行にあたって,特定の先進国の利益に通ずる要素がきびしく排除され一挙に全地球的な構想がたてられたのは,史上まれな快挙であったと評してよい。…

【度量衡】より

…中国の伝統を受けついだ日本の史上の度量衡(尺貫法と呼ばれた)においても,十進法が優位を示していた。 十進法による度量衡の体系が全世界的な規模で論議され始めたのは,18世紀末のメートル法創始期になってからのことである。その理念は,現代の国際単位系(SI)普及という企ての中に結実しつつあるが,度量衡の体系を十進法に整合させるというこの全世界的な事業は,中国での史上の成功とは対照的に,今日なお貫徹されているとはいえない。…

【升∥枡】より

…一方,政府は85年メートル条約に加入した。以来,国の近代化のため,枡以下の度量衡器を支えてきた尺貫法に替わり,メートル法を採用する努力を重ねてきた。その間幾多の困難はあったが,ついに1959年1月1日を期してメートル法の完全実施を断行した。…

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