モルモット

精選版 日本国語大辞典「モルモット」の解説

モルモット

〘名〙 (marmot)
テンジクネズミ科の哺乳類。「テンジクネズミ」ともいう。一六世紀、オランダ人が南米産のテンジクネズミをヨーロッパ産マーモットと誤認したのに起因するという。医学の実験用に使われるほか、愛玩動物として飼われる。〔博物図教授法(1876‐77)〕
② (実験用のモルモットの意から) 何かの実験台とされる人。実験材料。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉下「君のことをモルモットだと言って居ましたぜ」
③ 「マーモット」の誤称。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア「モルモット」の解説

モルモット

テンジクネズミとも。齧歯(げっし)目テンジクネズミ科の哺乳(ほにゅう)類。体長25cmほど。尾はほとんどない。毛色は白,白地に褐色と黒の斑,白地に褐色斑のものが普通だが,多様。1腹1〜4子。温和で飼いやすいため実験用や愛玩用とされる。ペルーに野生するチリテンジクネズミを現地で食用,愛玩用に家畜化したものといわれ,16世紀にヨーロッパへ移入された。
→関連項目実験動物

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉「モルモット」の解説

モルモット(〈オランダ〉marmot)

齧歯げっし目テンジクネズミ科の哺乳類。南アメリカ産の野生種から家畜化されたもの。体長約25センチ、尾はない。四肢は短く、耳は小さくて丸い。毛色は白・茶・黒など。動物実験・愛玩用。初めは食用とされた。16世紀にオランダ人がリス科のマーモットと混同し、誤って伝えたことによる名。ギニアピッグ。
《動物実験用の1の意から》実験材料。実験台。
[類語]野鼠家鼠熊鼠溝鼠どぶねずみ二十日鼠独楽鼠舞鼠天竺鼠ハムスター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典「モルモット」の解説

モルモット

 [Cavia porcellus].テンジクネズミともいう.草食性の動物で,実験動物や愛玩動物として飼育されている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「モルモット」の解説

モルモット【domestic Guinea pig】

別名テンジクネズミと呼ばれる尾のないずんぐりした姿の齧歯(げつし)目テンジクネズミ科の哺乳類(イラスト)。野生種は南アメリカのベネズエラ北西部からチリ中部に分布するチリテンジクネズミC.tschudiiと同一種ともいわれる。家畜化された子孫は世界中で飼育されている。体長25cm前後,尾は外観上なく,体重約450g。耳は小さく丸く無毛で,吻(ふん)は有毛前足に4指,後足に3指があり,幅広いかぎづめをもつ。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のモルモットの言及

【実験動物】より

…医学,生物学の研究のための動物実験やバイオアッセー(生物検定)に用いることを目的に育種された動物。代表的なものとしてはマウス,ラット,モルモット,ハムスターなどがあげられる。 従来,実験動物の呼称は広く〈実験に使用される動物〉の意味で使われていたが,このなかには実験動物のほかに家畜や野生動物も含まれており,これらはまとめて一般に実験用動物と総称される。…

※「モルモット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

動員令

〘名〙 旧制で、戦時または事変に際し、在郷軍人を召集する命令。※東京朝日新聞‐明治三七年(1904)二月四日「隠密に本国に於ては数個軍団に動員令を布きたる形跡あり」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android