中海(読み)なかうみ

  • ちゅうかい
  • なかのうみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

島根県東部島根半島と,鳥取県北西部の弓ヶ浜に囲まれた潟湖(→)。「なかのうみ」ともいう。境水道で日本と,大橋川宍道湖と結ばれる。海水淡水の入り混じる汽水湖である。宍道地溝帯の東部を占め,周囲 105km,面積 86.2km2,最大水深 8.4m。中央に大根島江島などがあり,沿岸松江(馬潟),安来米子などの港がある。かつてはエビウナギボラクロダイなどの漁獲があったが今日ではほとんどない。1968年から埋め立てが始められ,干拓とともに淡水化事業が計画されたが,汚染が問題となり,2000年に干拓,2002年には淡水化の中止が決定した。2005年ラムサール条約に登録。

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百科事典マイペディアの解説

島根・鳥取両県にまたがる潟湖。〈なかのうみ〉とも。弓ヶ浜の砂州で日本海と隔てられた半塩湖で,面積85.68km2,最深8.4m。貝類などの産が多く,アカガイ採取のソリコ舟は有名。中央に大根島,江島がある。江戸時代には浮網・手繰網・赤貝網・刺網などの網漁や,延縄(はえなわ)漁が行われ,漁民間の争いがあった。また米・木綿・鉄などを運ぶ水上交通も盛んであった。干拓と淡水湖化が進められたが1988年に凍結され,2000年に中止された。2005年11月にラムサール条約登録湿地となる。
→関連項目島根[県]島根半島東出雲[町]松江[市]八束[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

島根県東部の潟湖。〈なかのうみ〉ともいう。島根半島の南にある宍道(しんじ)低地帯東部の凹所が,日野川の運び出す土砂により形成された砂嘴(さし)の弓ヶ浜(夜見ヶ浜)で外海と区切られてできた。周囲84km,面積98.5km2。富栄養の汽水湖で,平均水深5.4m,最大水深17.1m。島根県松江市,安来(やすぎ)市,東出雲町,美保関町と鳥取県米子市,境港(さかいみなと)市に囲まれ,湖のほぼ中央に大根(だいこん)島,江島の2島からなる島根県八束町がある。

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事典 日本の地域遺産の解説

(鳥取県米子市;鳥取県港市;島根県松江市;島根県安来市)
ラムサール条約湿地」指定の地域遺産。
大規模コハクチョウ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ渡来地。国指定中海鳥獣保護区中海特別保護地区

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 四方を陸地でかこまれた形状の海。瀬戸内海、地中海などの類。内海。
島根県北東端、鳥取県との境にある半塩湖。弓(夜見)ケ浜の砂州で日本海から限られ、大根島・江島がある。なかのうみ。ちゅうかい。

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世界大百科事典内の中海の言及

【宍道湖】より

…来侍(きまち)川,玉湯川などの小河川が注ぐが,最大の流入河川は出雲平野を貫流する斐伊(ひい)川である。排水は,おもに東岸松江市街を経て中海(なかうみ)につながる大橋川による。 宍道湖は,《出雲国風土記》には中海と合わせて入海(いりうみ)と記されている。…

【中海】より

…流入河川のおもなものは,大橋川,意宇川,伯太(はくた)川,飯梨(いいなし)川など湖の南岸にあり,北東端の境水道で美保湾から日本海へと通じる。中海の沿岸は先史時代から古代にかけて出雲文化の栄えた地域で,多くの古墳や遺跡があり,意宇川下流域には出雲国庁跡もある。《出雲国風土記》には,宍道湖とともに〈入海(いりうみ)〉と記されている。…

※「中海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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