日本大百科全書(ニッポニカ) 「五色温泉(山形県)」の意味・わかりやすい解説 五色温泉(山形県)ごしきおんせん 山形県南東部、米沢市(よねざわ)にある温泉。吾妻(あづま)連峰北麓(ほくろく)にあり、7世紀に役小角(えんのおづぬ)が発見したと伝える。上杉家の重臣直江兼続(なおえかねつぐ)の奇病を治した霊湯として知られ、古来子宝の湯としても有名。JR奥羽本線板谷(いたや)駅から約2.5キロメートルにある一軒宿。泉質は炭酸水素泉。明治末期にオーストリア人のK・クラッツァが紹介した五色スキー場があったが、近年廃業した。[中川 重] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例