今田(読み)いまだ

日本歴史地名大系 「今田」の解説

今田
いまだ

正保国絵図に西の相模川と東のはた(鳩川)の間、新戸しんど座間ざま新田(現座間市)の中間のやや相模川寄りに「今田」と描かれ、元禄国絵図では新戸村の南に「今田村」とあり、座間新田は新田宿しんでんじゆく村として籏川の東岸に置かれている。天保国絵図では相模川沿いから今田は消え、さかい川の西岸七次ななつぎ(現藤沢市)の南に記されている。元禄郷帳・天保郷帳はともに新戸村と新田宿村の間に「今田村」として記載している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「今田」の意味・わかりやすい解説

今田
こんだ

兵庫県東部、多紀郡(たきぐん)にあった旧町名今田町(ちょう))。現在は丹波篠山(たんばささやま)市の南西端を占める一地区。1960年(昭和35)町制施行し、江戸初期に開拓された今田新田を町名としたが、1999年(平成11)、篠山丹南(たんなん)、西紀(にしき)3町と合併、市制施行して篠山市(2019年5月丹波篠山市に改称)となる。国道372号が通じる。平安時代は小野原荘(しょう)であった。町の南部にある立杭(たちくい)、釜屋(かまや)地区では、平安末期成立とみられる陶業が盛んで、日本六古窯の一つに数えられる丹波焼(たんばやき)(立杭焼)の本場となっている。昭和50年代から山間寒気と乾燥気候を利用して凍り豆腐の製造が盛んである。

[吉田茂樹]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「今田」の意味・わかりやすい解説

今田
こんだ

兵庫県中東部,丹波篠山市南西部の旧町域。丹波山地にある。1960年町制。1999年篠山町,西紀町,丹南町と合体して篠山市(2019丹波篠山市に改称)となる。ほとんどが山地で,耕地は少ない。南部の四斗谷川沿いは登り窯が並ぶ窯業地で,清水東条湖立杭県立自然公園に属する。民芸品丹波焼(立杭焼)の特産地として有名。加古川の支流東条川上流域にある黒石凍り豆腐の生産で知られたが,黒石ダムの建造により変容著しい

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改訂新版 世界大百科事典 「今田」の意味・わかりやすい解説

今田 (こんだ)

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