御宅(読み)オタク

デジタル大辞泉 「御宅」の意味・読み・例文・類語

お‐たく【御宅】

[名]
相手または第三者を敬って、その家・住居をいう語。「先生のお宅にうかがう」
相手または第三者の家庭を敬っていう語。「お宅人数が多いからにぎやかでしょうね」
相手の夫を敬っていう語。「お宅はどちらへお勤めですの」
相手の属している会社・団体などの敬称。「お宅景気はどうですか」
ある事に過度に熱中し、詳しい知識をもっていること。また、そのような人。「アニメお宅
[補説]5は1980年代半ばから使われ始めた言葉で、当初はやや軽視する言い方だった。仲間内で相手に対して「おたく」と呼びかけたところからという。多く「オタク」と書き、また近年は「ヲタク」と書くこともある。
[代]同等の、あまり親しくない相手を、軽い敬意を込めていう語。「私よりお宅のほうが適任でしょう」
[類語]1)(2家庭所帯しょたい世帯せたい一家家族家内うち我が家ホームマイホームスイートホームファミリーおうちいえ貴家きか家屋屋舎おくしゃ住宅住家じゅうか住居家宅私宅居宅自宅きょ住まい住みかねぐら宿やどハウス(尊敬)尊宅尊堂高堂貴宅謙譲拙宅弊宅陋宅ろうたく陋居陋屋ろうおく寓居ぐうきょ/(5物好き酔狂好事家こうずか狂い気違いディレッタントマニアマニアック病的クレージーいかれる神経質凝り性モノマニアモノマニアック偏執狂執念深いアブノーマル異常異様狂的つうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋執拗しつようしつこいサブカルチャー物見高い物好きしゃ好事こうず数寄すき多趣味悪趣味好奇好奇心新しがり新しがり屋新し物好き初物食い心寄せ好き好き気に入りお気に入り趣味好み嗜好しこう同好横好き愛惜愛好のぞのぞき見のぞき見るのぞき込む盗み見るうかが透き見野次馬野次馬根性興味本位興味津津しんしんの目たかの目目を輝かす目を奪われる見る目ぐ鼻ぎ回る助平根性物珍しい/(あなた・貴方様・あんたおまえ貴様てめえおのれうぬそなたお主其方そっち

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精選版 日本国語大辞典 「御宅」の意味・読み・例文・類語

お‐たく【御宅】

  1. ( 「お」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 相手または第三者を敬って、その家、住居をいう語。おうち。
      1. [初出の実例]「昨日は御宅に参りましたれば」(出典:隣語大方(18C後)三)
    2. 相手、または第三者の家庭を敬っていう語。
      1. [初出の実例]「それに御宅は御人数も多いんだから」(出典:竹の木戸(1908)〈国木田独歩〉上)
    3. 相手の夫を敬っていう語。
    4. ある趣味などに凝っていて、他の物事に無関心な若者をいう俗語。相手に対して「おたく」と呼びかけるところからという。「アニメおたく」
      1. [初出の実例]「マニアだとか熱狂的ファンだとか、せーぜーがネクラ族だとかなんとか呼んでるわけだけど、どうもしっくりこない。〈略〉それでまぁチョイわけあって我々は彼らを『おたく』と命名し、以後そう呼び伝えることにしたのだ」(出典:漫画ブリッコ‐昭和五八年(1983)六月号・『おたく』の研究・一〈中森明夫〉)
  3. [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 対称。ほぼ同等の、それほど親しくない相手に対し、軽い敬意をこめて使う。
    1. [初出の実例]「おれたちみんな一人ずつ嫌味を言われたんだから。おたくだけなんだからな、言われてないのは」(出典:いつか汽笛を鳴らして(1972)〈畑山博〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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