加速器(原子物理)(読み)かそくき

百科事典マイペディア 「加速器(原子物理)」の意味・わかりやすい解説

加速器(原子物理)【かそくき】

加速装置とも。α粒子陽子,電子などの荷電粒子加速して高い運動エネルギーをもたせる装置原子核素粒子に当てて,その構造性質を調べるため,また医療や放射化学にも利用される。加速の方法から静電場によるもの(バン・デ・グラーフ起電機など),電磁誘導を利用するもの(ベータトロンなど),高周波電場で繰り返し加速する線形加速器円形加速器サイクロトロンシンクロサイクロトロンシンクロトロンなど)などがあり,エネルギーは数百万〜数百億電子ボルトにわたる。→衝突型加速器
→関連項目粒子線治療

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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