大して(読み)タイシテ

デジタル大辞泉 「大して」の意味・読み・例文・類語

たい‐して【大して】

[副]
(あとに打消しの語を伴って)特に問題にする程度ではないさま。さほど。それほど。「大して気にかけてはいない」
程度のはなはだしいさま。大いに。
角力になりましてからは―惣次郎贔屓ひいきにして」〈円朝真景累ヶ淵
[類語](1あまりさほどさしてそれほどさしたるさまでそうそんなに満更まんざら必ずしもあながち一概にそのようそうしたそういうさようさもさもさもしかなかなか取り立てて別段さのみさしもこれほどどれほどいかほど何ほどそれくらいこれくらいこのくらいこればかり

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精選版 日本国語大辞典 「大して」の意味・読み・例文・類語

たい‐して【大して】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 程度がはなはだしいさま。大いに。
    1. [初出の実例]「角力になりましてからは大して惣次郎も贔屓にして」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五八)
  3. ( 下に打消表現を伴って、程度がはなはだしくはないことをいう ) とりたてていうほど。さほどに。
    1. [初出の実例]「夫婦といふものは大(タイ)して難有いものではない」(出典酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月一九日)
    2. 「あたしは自分が大して才能のある人間だとは思っちゃいませんが」(出典:がらくた博物館(1975)〈大庭みな子〉犬屋敷の女)

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