此れ程(読み)コレホド

デジタル大辞泉 「此れ程」の意味・読み・例文・類語

これ‐ほど【×此れ程/▽是程】

1 目の前に示されている程度。物事の程度を強調する気持ちを表すときにも用いる。副詞的にも用いる。この程度。これくらいまで。「―のことで驚くことはない」「―の人物はいない」「―つらいとは思わなかった」
2 物事を目の前の事に限定して言う。これだけ。
「―は出来ましたれど」〈伎・幼稚子敵討〉
3 (「これほども」に打消しの語を伴って)ほんの少しも。こればかり。
「―も油断せず」〈浄・曽根崎〉
[類語]さしも・あれほど・あんな・なにほど・かばかり・それほど・さほど・さのみ・さまで・どれほど・いかほど・それくらい・このくらい・これくらい・こればかり・これっぽっち・これきり・これっきり・これだけ・これしき・それしき・満更まんざら・必ずしも・あながち・一概に・さして・さしたる・そんな・そのよう・そうした・そういう・さよう・さも・さもさも・そう・然しかく・あまり・大して・なかなか・取り立てて・別段

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精選版 日本国語大辞典 「此れ程」の意味・読み・例文・類語

これ‐ほど【此程・是程】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 物事の程度、度合がそこに示されたものとほぼ同じであることを指示する。強調の気持を表わすことが多い。副詞的にも用いる。これくらい。この程度。かくばかり。
    1. [初出の実例]「玄上殊鳴、此程鳴事未レ聞」(出典:玉葉‐承安元年(1171)正月三日)
    2. 「此世はこれほど住みよいに、何故人は然う住み憂く思ふか」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
  3. ② 際限、限定を示す。「これだけ」に近い。
    1. [初出の実例]「お受なされたる二色の重宝、〈略〉是程は出来ましたれど、是程は暫く待て下されいなんどと言われませうか」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)口明)
  4. ③ ( 「これほども…打消語」の形で ) ほんのすこしも。まったく。これっぱかり。
    1. [初出の実例]「ほうこうに是程もゆだんせず」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))

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