精選版 日本国語大辞典 「然のみ」の意味・読み・例文・類語
さ‐のみ【然のみ】
① 副詞「さ(然)」を限定的に強めたいい方。そのようにばかり。そう一概に。ひたすらそのように。
※徒然草(1331頃)七九「よき人は、知りたる事とて、さのみ知り顔にやは言ふ」
※平家(13C前)七「つぎざまの人共は、さのみひきしろふに及ばねば」
[2] 〘形動〙 否定的表現を伴って、程度がそれほどでないさまを表わす語。それほど。
※歌舞伎・杜若艷色紫(1815)大切「聞けばあの子も身の代は、さのみな金でもねえ話し」
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