デジタル大辞泉 「然のみ」の意味・読み・例文・類語 さ‐のみ【▽然のみ】 [副]《副詞「さ」+副助詞「のみ」から》1 (あとに打消しの語を伴って用いる)それほど。さほど。「―運動にはならないでも」〈里見弴・今年竹〉2 そのように一概に。「今より後は、まして―なむ思う給へらるべき」〈源・帚木〉[類語]さしも・あれほど・あんな・なにほど・かばかり・これほど・それほど・さほど・さまで・どれほど・いかほど・それくらい・このくらい・これくらい・こればかり・これっぽっち・これきり・これっきり・これだけ・これしき・それしき・満更まんざら・必ずしも・あながち・一概に・さして・さしたる・そんな・そのよう・そうした・そういう・さよう・さも・さもさも・そう・然しかく・あまり・大して・なかなか・取り立てて・別段 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「然のみ」の意味・読み・例文・類語 さ‐のみ【然のみ】 [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 副詞「さ(然)」に助詞「のみ」が付いてできたもの )① 副詞「さ(然)」を限定的に強めたいい方。そのようにばかり。そう一概に。ひたすらそのように。[初出の実例]「ねぎ事をさのみ聞きけん社こそ果は歎きの森となるらめ〈讚岐〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇五五)「よき人は、知りたる事とて、さのみ知り顔にやは言ふ」(出典:徒然草(1331頃)七九)② 否定的表現を伴って、程度が大したことはない気持を表わす。それほど(…ない)。さして(…でない)。格別(…でない)。[初出の実例]「つぎざまの人共は、さのみひきしろふに及ばねば」(出典:平家物語(13C前)七)「室は西国第一の湊、遊女も昔にまさりて、風義もさのみ大坂にかはらずといふ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)五)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 否定的表現を伴って、程度がそれほどでないさまを表わす語。それほど。[初出の実例]「聞けばあの子も身の代は、さのみな金でもねえ話し」(出典:歌舞伎・杜若艷色紫(1815)大切) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by