然も(読み)サモ

  • ▽然も
  • ▽然も/×而も
  • しかも

デジタル大辞泉の解説

[副]《副詞「さ」+係助詞「も」から》
そうも。そのようにも。「然もあろう」
確かにそれに違いないと思われるさま。いかにも。「然もうれしそうな顔をする」
まったく。実に。
「あはれ、―寒き年かな」〈末摘花
副詞しか」+係助詞」から》
[接]
前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を加えるときに用いる。その上。「あの方は私の恩師で、―命の恩人だ」
前述の事柄を受けて、それに反する帰結を付け加えるときに用いる。それなのに。それでも。「あれだけ練習して、―勝てなかった」
[副]そんなにまでも。
「三輪山を―隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや」〈・一八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

副詞に助詞が付いた語
本当にそれらしいさま。いかにも。 -うれしそうに笑う -知っているかのように話す
そのように。そのとおりに。 -あらん 女思ひも寄らねば、-心も得で有るに/今昔 29

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘副〙 (副詞「さ」に助詞「も」が付いてできたもの)
① 副詞「さ(然)①」を強めたいい方。そのようにも。その通りにも。
※大和(947‐957頃)九四「かの北の方の御おとうと九君を、やがてえたまはむとなんおぼしけるを、なにかは、さもと親はらからもおぼしたりけるに」
※今昔(1120頃か)二九「女思ひも不寄ねば、然(さ)も心も不得で有るに」
② 副詞「さ(然)②」を強めたいい方。いかにも。まったく。実に。
※蜻蛉(974頃)中「この大夫の、さもふつつかにみゆるかな」
※大鏡(12C前)五「入道殿によのうつりしほどは、さもむねつぶれて、きよきよと覚はべりしわざかな」
③ 程度のはなはだしいことを示す。とても。非常に。
※宇治拾遺(1221頃)一「さもめづらしからん奏でを見ばや」
※日葡辞書(1603‐04)「Samo(サモ) ヲモシロイ」

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