尾道[市](読み)おのみち

百科事典マイペディア 「尾道[市]」の意味・わかりやすい解説

尾道[市]【おのみち】

広島県南東部の市。1898年市制。瑠璃(るり),摩尼(まに),大宝の3山が海岸に迫り,市街は海岸沿いに細長くのびる。江戸時代西回り海運で栄え,対外貿易も活発であった。伝統的に流通都市的性格が強い。工業は尾道工業団地が完成し企業進出が進むなど,これまで中心であった造船業からの脱皮が図られている。山陽本線,新幹線,山陽自動車道が通じ,西瀬戸自動車道,中国横断自動車道の建設が進む中国・四国地方の交通要地。尾道水道で隔てられた向島とは尾道大橋(全長386.45m)で連絡。本州四国連絡橋の尾道〜今治ルート(愛称しまなみ海道)が1999年5月に開通した。千光寺,浄土寺,西国寺など古寺が多く,ロープウェーが通じる千光寺公園は瀬戸内海の展望が美しい。生口島には耕三(こうさん)寺があり,因島の一部とともに瀬戸内海国立公園に属する。2005年3月御調郡御調町,向島町を,2006年1月因島市,豊田郡瀬戸田町を編入。285.09km2。14万5202人(2010)。
→関連項目生口島向島(広島)

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