(読み)じょう

  • ×帖
  • じょう デフ
  • じょう〔デフ〕
  • ちょう
  • ちょう テフ
  • 漢字項目

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本の雅楽用語。 (1) 楽式に関する用語。楽曲全体を一帖といい,反復して奏する場合二帖,三帖…という。各帖の長さは変らないが,旋律は同じ場合と多少異なる場合がある。唐楽において特にを伴って演奏するとき楽曲を反復することが多い。 (2) リズムに関する用語。拍節の明確でないリズム。神楽朗詠など声楽曲のリズムを説明するときに「帖の曲」のように使用された。

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デジタル大辞泉の解説

[名]折り本。折り手(で)本。また、屏風(びょうぶ)など折り本ふうに仕立てたもの。
[接尾]助数詞。
折り本・屏風・盾(たて)や僧の袈裟(けさ)などを数えるのに用いる。「宇治十
幕を二張りずつまとめて数えるのに用いる。「天幕五
紙・海苔(のり)などをひとまとめにして数えるのに用いる。美濃(みの)紙は48枚、半紙は20枚、ちり紙は100枚、海苔は10枚を1帖とする。
畳(じょう)」に同じ。「六間」
人名用漢字] [音]ジョウ(デフ)(慣) チョウ(テフ)(漢)
〈ジョウ〉
帳面。冊子。「画帖
習字の手本。折り本。「帖子法帖墨帖
〈チョウ〉帳面。「手帖

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙 折本や屏風(びょうぶ)。また、一般に折本風のものをいう。
※栄花(1028‐92頃)御裳着「今の世の色紙はでうにしためる」 〔輟耕録‐巻六・評帖〕
[2] 〘接尾〙
① 折本を数えるのに用いる。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月一七日「古今、後撰集、拾遺集、その部どもは五てうに作りつつ」
② 屏風や楯(たて)の類を数えるのに用いる。
※延喜式(927)一七「屏風一帖。〈高五尺。画鴈并草木之類。〉骨料」
③ 幕を二張りずつ一まとめとして数えるのに用いる。張(はり)
※吾妻鏡‐文永二年(1265)三月七日「以白幕五帖、曳廻廊北軒
④ 僧の袈裟を数えるのに用いる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑤ 紙や海苔(のり)などの一定枚数を一まとめとして数えるのに用いる。半紙は二〇枚、美濃紙は五〇枚(大正一四年八月以前は四八枚)、塵紙は一〇〇枚、西洋紙は一二枚、海苔は一〇枚を一帖とする。
※朝野群載‐二・寛弘九年(1012)六月二五日「献上 御幣上紙百帖 供物長櫃 中折櫃」
⑥ 雅楽で、大曲の中にある楽章の単位の一つ。
※無名抄(1211頃)「楽の中に蘇合といふ曲ありこれをまふには五帖まで帖々をきれぎれにまひおはりて後破をまふ」
※明月記‐建久七年(1196)四月二四日「二棟東第一二間敷公卿座〈畳二帖、茵四〉」
※穴さがし心の内外(1864‐65頃)初「唐ざらさの座布団十帖」
〘名〙 ⇒じょう(帖)

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世界大百科事典内のの言及

【手形】より

…明,清の銭鋪(せんぽ),銭荘,銀号などの両替業は,預金貸出しや銭票,銀票を発行する銀行業務を行ったが,こうした銭票,銀票も約束手形に含めることができる。このほか,唐代には帖とよぶ小切手が流通し,振出人,受取人,支払人,金額,年月が紙面に記入され,サインを備えていた。こうした支払証券は宋以後各種商店でよく用いられた。…

【畳】より

…〈畳〉の本来の意味は重ねて積み上げることで,古代には薦(こも)や筵(むしろ)を重ね敷きにすることをさしていた。8世紀には何枚かの薦や筵を縫い合わせて布で縁取りしたものがつくられ,畳あるいは帖(ちよう)と呼ばれた。《延喜式》には朝廷で使われた畳の規格が書かれているが,長帖,短帖,狭帖など,長さ10mから1.2m,幅1.35mから1.08mの間でさまざまな形のものがあり,厚畳と,厚さがその半分の薄畳があった。…

※「帖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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