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引間 ひくま

百科事典マイペディアの解説

引間【ひくま】

遠江国にあった中世の地名。引馬曳馬などとも書く。現在の静岡県浜松市の市街付近に比定される。《万葉集》に〈引馬野ににほふ榛原(はりはら)入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに〉と詠まれている〈引馬野〉は,遠江国あるいは三河国に比定する二つの説がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひくま【引間】

遠江国(静岡県)の古代,中世の宿駅。引馬,曳馬,疋馬などとも書く。その名は古代からみられると考えられるが,いまだ確証をえない。《吾妻鏡》の建長4年(1252)3月25日の条に〈昼引間,夜池田〉と見え,また《十六夜(いざよい)日記》にも引間宿に泊まるとあり,中世の紀行文などにはしばしば現れる。東海道交通の要地であるばかりでなく,浜松荘の荘園市場にはじまり,遠江の商業・流通の中心地として,とくに室町期には市も発達した。

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世界大百科事典内の引間の言及

【蒲御厨】より

…15世紀中ごろ,守護斯波氏の被官応嶋氏や三河の吉良氏被官大河内氏などが代官として入部し,蒲御厨の諸公文百姓等をひきよせて勢力を争った。蒲御厨は浜松荘引間(ひくま)市に近く,1456年(康正2)には蒲御厨百姓等が徳政一揆をおこして,引間市の土倉を襲撃したこともあった。戦国時代には今川氏の制圧下に入った。…

※「引間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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