承天寺(読み)じょうてんじ

百科事典マイペディアの解説

承天寺【じょうてんじ】

福岡市にある臨済宗東福寺(とうふくじ)派の寺。本尊釈迦牟尼仏。1242年少弐(しょうに)氏および博多商人射国明などが,弁円(べんえん)(聖一(しょういち)国師)を招いて建立。鎮西における弁円門下の拠点となった。絹本着色禅家六祖像(鎌倉期)・木造釈迦如来及び両脇侍像・銅鐘(清寧11年銘の朝鮮鐘)は重要文化財。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

承天寺
じょうてんじ

福岡市博多(はかた)区博多駅前にある臨済(りんざい)宗東福寺派の寺。山号は万松山(ばんしょうざん)。本尊釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。1242年(仁治3)聖一国師(しょういつこくし)円爾(えんに)弁円が宋(そう)より帰朝した際、宋人の謝国明が建立して開山に請じた寺で、1243年(寛元1)勅により官寺となった。盛時には塔頭(たっちゅう)が43院を数え盛大であったが、たびたびの火災で漸次衰退し、今日では4院(宝聚庵、天与庵、乳峰寺、祥勝院)が残るのみである。寺観は衰えたが叢林(そうりん)としていまも著名で、釈迦三尊像、絹本着色禅家六祖像、銅鐘の国重要文化財を蔵する。[平井俊榮]
『広渡正利著『博多承天寺史』(1977・文献出版)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょうてん‐じ【承天寺】

[一] 中国の代、現在の湖北省黄岡県の南にあった寺。
[二] 福岡市博多区博多駅前にある臨済宗東福寺派の寺。山号は万松山。仁治三年(一二四二)宋の商人謝国明が創建。開山は円爾弁円(えんにべんねん)。本尊の釈迦三尊像、禅家六祖像、銅鐘(朝鮮鐘)は重要文化財。

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