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文殿 ふどの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

文殿
ふどの

典籍,公文書を納めておく殿舎。大内裏太政官構内の校書 (きょうしょ) 殿中にある文殿をはじめ,院,摂政関白家にもおかれた。院の文殿は,のちに政事を議し,諸人の訴訟を裁断するところとなった。

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デジタル大辞泉の解説

ふ‐どの【文殿】

《「ふみどの」の音変化》
ふみどの」に同じ。
太政官院の庁摂関家などで、それぞれの文書を納めておいた所。所領関係の文書も保管され、のちに所領の訴訟を裁断する所となった。

ふみ‐どの【文殿/書殿】

書物をおさめておく所。書庫。文庫。ふどの。
校書殿(きょうしょでん)の異称。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふどの【文殿】

太政官や院,摂関家,幕府などに置かれ,文書・典籍等を保管し,文事をつかさどった機関。とくに院文殿はのちに院政の重要な機関となった。〈ふみどの〉ともいう。《延喜式》太政官条には,太政官に左右の文殿があり,その保管する雑書は持ち出してはならず,その公文は史1人が管理に当たり,その下に預(あずかり)を置いて,左右の史生各2人が1年交替で勤務することなどを規定している。その公文・雑書とは,年中発給する宣旨・官符の本書・草案,諸国より進上する税帳・大帳等,および朝儀・公事の記録などを指し,史はこれらの文書・記録によって公文を作成し,先例を勘申した。

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大辞林 第三版の解説

ふどの【文殿】

〔「ふみどの」の転〕
皇居内に設けられた記録・文書の保管所。平安時代には特に内裏の校書殿きようしよでんをさす場合が多い。院庁・摂関家にも設置され、鎌倉・南北朝期には院政の合議・裁決機構である評定の場ともなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文殿
ふどの

文書、書籍などを納めておく所。「ふみどの」とも読む。平安時代、太政官(だいじょうかん)では、大外記(だいげき)の管理する太政官文殿と、左右大史(だいし)の管理する左右文殿があり、内裏(だいり)では校書(きょうしょ)殿がこれにあたる。院の御所では、院の政治力が増すにつれて、文書の保管にあたる「文殿の衆(しゅう)」に外記の官人が増え、彼らが所領関係の訴訟に意見を述べるようになり、鎌倉後期以降、文殿に公卿(くぎょう)が集まり裁決も行われた。鎌倉幕府では裁決済みの裁判関係の書類を保管した。[吉田早苗]

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世界大百科事典内の文殿の言及

【院司】より

… 院司の構成にはかなり変遷があるが,《西宮記》《拾芥抄》《名目抄》その他の記録により,平安・鎌倉時代の院司を概括すると,二十数種に及ぶ。それを性格・機能のうえから分類すると,(1)院中の諸事を統轄処理するもの=別当・判官代・主典代,(2)上皇の側近に侍し身辺の雑事に奉仕するもの=殿上人・蔵人・非蔵人,(3)各種の職務を分掌するもの=別納(べちのう)所・主殿(とのも)所・掃部(かもん)所・薬殿・仕所・召次所・御服所・細工所・御厨子(みずし)所・進物所・御厩・文殿(ふどの)など,(4)上皇の身辺および御所の警固に当たるもの=御随身所・武者所・北面・西面などに整理できる。まず(1)は院司の中核で,(1),もしくは(1)(2)に限って院司と称した例も多い。…

【官文庫】より

…官庫あるいは官務文庫ともいう。宣旨や官符案などの太政官文書や朝儀・公事の記録類は,本来太政官の文殿(ふどの)が保管し,大夫史=官務が文殿別当として管理していた。平安中期ごろから大夫史は小槻(おづき)氏の世襲するところとなり,小槻氏の文庫に官文書が混在していった。…

【書庫】より

…書物を保存格納しておく倉庫。〈文庫〉ともいい,古くは〈文殿〉〈経蔵〉などとも称した。これに相当するラテン語,英語bibliotheca,ドイツ語Bibliothek,フランス語bibliothèqueなどはいずれもギリシア語bibliothēkēにもとづく。…

【校書殿】より

…桁行9間,梁行2間の身舎の四面に廂(ひさし)をつけた南北棟建物で,東を正面とする。身舎は一部を塗籠(ぬりごめ)とし,書籍を中心とする御物を収蔵したので,一名文殿(ふみどの)とも称する。西廂には北に蔵人所(くろうどどころ),南に校書所をおく。…

【文殿】より

…太政官や院,摂関家,幕府などに置かれ,文書・典籍等を保管し,文事をつかさどった機関。とくに院文殿はのちに院政の重要な機関となった。〈ふみどの〉ともいう。…

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