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新宗教 しんしゅうきょう new religions

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新宗教
しんしゅうきょう
new religions

一般に社会で認知されている既成の宗教に対し,新しく形成されてくる運動・集団をいう。社会変動期のアノミー状況における庶民の世直し欲求,あるいは欲求不満が,多くはみずからも俗人である教祖のカリスマ的言動を核として,大衆をひきつける運動となる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

新宗教

かつてマスコミは、新しく興り、既成の宗教に比べていかがわしく、宗教的価値が低いというニュアンス新興宗教という言葉を使った。これに対して研究者は、中立的な意味で「新宗教」という用語を使用し、現在ではこちらの方が普及している。新宗教と呼ばれる教団は多岐にわたり、時代的には19世紀に創始された黒住教(くろずみきょう)、天理教、金光教(こんこうきょう)などから、今日のアーレフ(オウム真理教)や法の華三法行までを含む。教団の規模も、20〜30人程度から約500万人と幅があり、教義や儀礼の面でも様々である。特定の教団から分派・独立したものも多く、その系統によって天理教系、大本系、霊友会系、世界救世教系などに分類することができ、組織形態、教義や儀礼などにも、ある程度の類似性がみられる。一般的新宗教は、カリスマ的な教祖によって創始され、神道や仏教など伝統的宗教の要素を基盤として、それらに新しい解釈や要素を付け加えることで成立している。さらに、1970年代後半になると、新しいタイプの新宗教が登場したとの認識から、西山茂(東洋大学教授)によって「新新宗教」という用語が作られた。ただ、どの教団をこう呼ぶのかについては研究者によって様々であり、何をもって新しいとするかの具体的な基準も明確ではない。また、99年には井上順孝(国学院大学教授)が「ハイパー宗教」という用語を使い、グローバル化の中で、伝統的な倫理や規範にとらわれない無国籍な宗教運動が顕著になっていると指摘した。

(岩井洋 関西国際大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

しん‐しゅうきょう〔‐シュウケウ〕【新宗教】

既成宗教に対し、新しく興った宗教。多くは教祖を有し、現世における救いを説くものが多い。新興宗教。
特に、幕末・維新期以降発生した多くの宗教集団をさす。

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百科事典マイペディアの解説

新宗教【しんしゅうきょう】

新興宗教とも。既成宗教に対して新しく興った宗教の意味であるが,その概念は必ずしも明確でない。歴史的には明治以降の成立が考えられるが,第1次大戦当時盛んとなり多くの教団の源流となった大本教をはじめ,天理教黒住教などを除く見解もある。
→関連項目庭野日敬民間信仰迷信

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世界大百科事典 第2版の解説

しんしゅうきょう【新宗教】

(1)どの時代のものであれ,その時代に新しく発生し,広まった宗教をいう用法もあるが,現在,もっともよく用いられているのは,(2)近代化以降の時代に登場し,既存の宗教伝統とは異なる,新しい伝統を掲げて信仰集団を形成する宗教を指す用法である。ここでは(2)について述べる。欧米では国教の地位を占めるカトリック教会プロテスタント教会に対して,少数派のキリスト教集団を〈セクトsect〉とよびならわしてきた。

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大辞林 第三版の解説

しんしゅうきょう【新宗教】

既成宗教に対して、新しくできた宗教。社会の変動期に庶民の世直しへの欲求や生きがいの模索に応える形で、多くは俗人出身の教祖によって組織される。日本では幕末維新期および第二次大戦直後に多く誕生した。新興宗教。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の新宗教の言及

【教祖】より

…彼らはしばしば犯罪者または社会的規範からの逸脱者としての烙印を押されたが,やがてその烙印を主体的にうけとめ,アウトサイダーとしての役割に積極的に生きることを通して人々の信頼をかち得ていった。 日本では,仏教の各宗派の開祖はすべて教祖型の人物であるが,幕末維新期以降に形成された新宗教の教祖としては,習合神道系では黒住教の黒住宗忠,天理教の中山みき,金光教の川手文治郎,大本教の出口なお,また法華(日蓮)系では本門仏立宗の長松日扇,近くは霊友会の小谷喜美,立正佼正会の長沼妙佼などがあげられる。これらの教祖の多くはその初期においては病気直しによって信者を獲得し,やがて世直しの主張を前面に押していくという点で共通していた。…

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