デジタル大辞泉 「栄」の意味・読み・例文・類語
えい【栄〔榮〕】[漢字項目]
[学習漢字]4年
1 草木が盛んに茂る。「栄枯」
2 物事がさかえる。「栄華/共栄・清栄・盛栄・繁栄」
3 ほまれ。名誉。「栄光・栄誉/虚栄・光栄」
4 体の活力を盛んにする。「栄養」
[名のり]さか・さかえ・しげ・しげる・たか・てる・とも・なが・はる・ひさ・ひさし・ひで・ひろ・まさ・よし
[難読]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
千葉県北部、印旛郡(いんばぐん)にある町。利根(とね)川下流右岸にある。1955年(昭和30)安食(あじき)町と布鎌(ふかま)村が合併して成立。町名は、町の繁栄を願ってつけられた。町域の大半は利根川と印旛沼の低地からなり、南東部は台地へと続く。JR成田(なりた)線と国道356号が通じ、若草大橋有料道路が利根川に架かり茨城県利根町と結ぶ。台地上には国指定史跡の岩屋古墳をはじめ、大小120基もの竜角寺古墳群(りゅうかくじこふんぐん)がある。奈良前期の竜角寺境内ノ塔阯(けいだいのとうあと)も国指定史跡であり、一帯は県立房総のむらとして整備され、資料館を中心に、明治時代の学校建築として貴重な学習院初等科正堂など各種の建造物も移築されている。1670年(寛文10)町西部の利根川沿岸の川中島をなす低湿地帯が開発され、南部の印旛沼の逆デルタ上にも多数の新田集落が発生した。安食は利根川水運の河港として栄え、江戸中期以後は成田参詣(さんけい)の拠点となったが、明治以後は衰退。低地が広いので水稲中心の農業地帯として性格づけられ、近年野菜の生産が増えている。成田国際空港のある成田市の西隣にあるため、1980年代に竜角寺台、安食台などの住宅団地や北東部の利根川南岸に工業団地が造成され、人口が急増した。面積32.51平方キロメートル、人口2万0127(2020)。
[山村順次]
『『栄町史資料集1』(1972・栄町)』
長野県北東端、下水内郡(しもみのちぐん)の村。新潟県に接する。1956年(昭和31)水内、堺(さかい)の2村が合併して成立。全国有数の豪雪地であり、村域の大部分が山地で、耕地は少なく、典型的山村である。北部を千曲川(ちくまがわ)が東流し、川に沿ってJR飯山(いいやま)線、国道117号が通じる。千曲川の支流中津川の上流一帯は秋山郷(あきやまごう)とよばれ、昭和初年まで秘境をなし、平家の落人(おちゅうど)集落といわれた。その名残(なごり)があり、山村の景観を対象に観光開発を目ざしている。ナメコ、ソバ、トウモロコシなどの生産がある。中津川沿いに屋敷・和山(わやま)・切明(きりあけ)温泉がある。面積271.66平方キロメートル(一部境界未定)、人口1660(2020)。
[小林寛義]
新潟県中央、南蒲原郡(みなみかんばらぐん)にあった旧町名(栄町(まち))。現在は三条市(さんじょうし)の北部を占める地域。信濃(しなの)川州頂部に位置する。旧栄町は1981年(昭和56)町制施行。2005年(平成17)三条市に合併。JR信越本線と北陸自動車道、国道8号、403号が通じる。東山丘陵麓(ろく)の大面庄(おおもしょう)と信濃川氾濫原(はんらんげん)の出雲田(いずもだ)庄の水上(みなかみ)村と水下(みずしも)村が合併した中越(ちゅうえつ)平野の米どころ。第二次世界大戦後国道8号の改修で工場進出があいついだ。また、国指定天然記念物の蜀鶏(とうまる)の飼育の盛んな町としても知られる。かつての大面油田の全盛で栄えた油田遺跡が多く、信濃川べりの自然堤防上の水倉(みずくら)集落が名物であった。
[山崎久雄]
『『栄村誌』(1981・栄村)』
名古屋市中区中央部の地区。東西を走る広小路通と南北を走る大津町通の交差点を中心に、市内第一のショッピング街、ビジネス街である。城下町ができた当時の広小路は「堀留(ほりどめ)」といって市街南端で、中心街は本(ほん)町であった。広小路に市電が通じたのが1898年(明治31)、栄町角に伊藤呉服店(現、松坂屋百貨店)が移ったのが1910年(明治43)である。市電開通を契機として栄町をはじめ広小路沿道は急速に都市化し、一流商店、会社、銀行、放送機関が密集し都心繁華街になった。栄町駅から名古屋鉄道瀬戸線が走り、また、市営地下鉄名城線と東山線が交差している。
[伊藤郷平]
千葉県北部,印旛(いんば)郡の町。人口2万2580(2010)。利根川南岸に位置し,南は印旛沼に面する。中心集落の安食(あじき)は明治中期まで利根川水運を背景にした印旛沼東岸地域の交易中心地で,成田山参詣の宿場町でもあったが,鉄道開通後は成田に商圏を奪われ衰退した。耕地の大部分を水田が占め,米作が盛んであるが,近年は野菜の生産もふえている。1973年の成田線電化を契機に安食駅周辺で住宅地開発が進められ,人口が増加している。東部の台地には,頭部が白鳳期の鋳造とされる薬師如来座像(重要文化財)のある竜角寺や方墳では関東地方で最大の岩屋古墳(史)を含む竜角寺古墳群などがあり,76年には県立史跡公園房総風土記の丘(現,県立房総のむら)がつくられた。
執筆者:千葉 立也
長野県北東端,下水内(しもみのち)郡の村。人口2215(2010)。県の北東端にある村で,北と東は新潟県,東は群馬県と接する。北部を千曲川が東流し,その左岸側をJR飯山線,国道117号線が通る。総面積の95%を山林・原野が占める山村で,冬季の積雪は2~3mにも達し,全国屈指の豪雪地帯である。千曲川沿いに低地が若干あって水稲が作られるほか,林業が盛ん。観光の中心は南東部にあって,古くから平家落人伝説の秘境として知られ,また岩魚の宝庫としても知られる中津川峡谷の秋山郷。温泉,民俗資料館などがある。国道405が新潟県と結ぶ。
執筆者:柳町 晴美
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…日本第4の人口をかかえる巨大都市で,1889年の市制施行当時は面積約13km2,人口約15万7000にすぎなかったが,その後守山市(1954市制)など周辺市町村を編入し,1995年現在,面積328km2,人口215万2184の規模となった。区制は,1908年東,西,中,南の4区で施行されたが,以後37年千種(ちくさ),中村,昭和,熱田,中川,港の6区,44年北,瑞穂,栄(45年中区に吸収)の3区,63年守山,緑の2区,75年名東,天白の2区が加わり,現在は16区になっている。名古屋市は太平洋側に位置しながらも,外洋から離れた盆地性の地形を示すため,気候は内陸性に近く,夏季の高温多湿,冬季の厳しい〈伊吹おろし〉が特徴的である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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