日本歴史地名大系 「楽音寺」の解説
楽音寺
がくおんじ
楽音寺山南麓に位置し、真言宗御室派。歓喜山法持院と号し、本尊薬師如来。弘安一一年(一二八八)四月一二日の関東下知状案(楽音寺文書)に天慶年中(九三八―九四七)
楽音寺縁起絵巻によると、沼田の地に流されていた藤原倫実が、護持仏の一寸二分の薬師像の霊験で藤原純友を討ち沼田七郷を与えられたので、これを胎内仏とした丈六の薬師像を造立、伽藍を建立して安置したのが楽音寺だという。楽音寺院主職は代々倫実の一族に相伝されていた(元弘三年八月日付「楽音寺院主良承申状」蟇沼寺文書)。
楽音寺
がくおんじ
楽音寺
がくおんじ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報