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静岡県浜名郡にあった旧町名(舞阪町(ちょう))。現在は浜松市南西部を占め、西区の南部を形成する地域。旧舞阪町は、浜名湖東岸に位置し、遠州灘に臨む漁業と観光の町で、1889年(明治22)町制施行。2005年(平成17)周辺10市町村とともに浜松市と合併。JR東海道本線、国道1号、同浜名バイパスが東西に通じる。地域は天竜川の漂砂によって形成された沖積層からなる海抜2メートル前後の平坦(へいたん)地。中世、舞沢と称され、江戸時代は東海道五十三次の宿場町。1498年(明応7)の大津波で舞沢以西の集落は海底に没し、残った36戸が現在の舞阪町の直接的な起源と伝える。このとき今切口ができ、海水浴、潮干狩、温泉など観光の中心地弁天島は小高い砂丘が離れ島として残ったもの。早生(わせ)スイカ、タマネギ、ネギなどを栽培。ウナギ、スッポン養殖は全国的に有名で、舞阪港はシラス漁業の基地である。
[川崎文昭]
『『舞阪町史』全13巻(1970~1999・舞阪町)』
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