浜北(読み)ハマキタ

デジタル大辞泉 「浜北」の意味・読み・例文・類語

はまきた【浜北】

静岡県西部にあった市、また、浜松市の区。メロンなどの栽培織物業機械工業が盛んだった。北部根堅ねがた遺跡から人骨片が出土。昭和38(1963)年市制施行。平成17(2005)年に浜松市編入され全域同名の区に。令和6(2024)年、北区大半と統合され浜名区となった。

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精選版 日本国語大辞典 「浜北」の意味・読み・例文・類語

はまきた【浜北】

  1. 静岡県南西部にあった市。昭和三八年(一九六三)市制。平成一七年(二〇〇五)浜松市に編入。浜北人洪積世人類)の発掘地として有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「浜北」の意味・わかりやすい解説

浜北
はまきた

静岡県南西部にあった旧市名。現在は浜松市の中南部を占め、浜北区を形成する地域。旧浜北市は、1956年(昭和31)浜名(はまな)町と北浜、中瀬、赤佐、麁玉(あらたま)の4村が合併して改称、1963年市制施行。2005年(平成17)周辺10市町村とともに浜松市と合併。旧市域中央を南北に遠州鉄道、国道152号が、東西に天竜浜名湖鉄道、国道362号が通じる。新東名高速道路の浜松浜北インターチェンジがある。旧市域は三方原(みかたはら)と天竜(てんりゅう)川に挟まれ、西遠(せいえん)地方屈指の農業地帯。ミカン、メロン、カキ、サツマイモなどの栽培、酪農、養豚など多角的農業が進んでいる。植木、盆栽、苗木の産地としても有名。江戸時代から綿作、藍(あい)作が盛んで、紡織、織布、染色関連工業が多い。近年オートバイ、自動車、機械部品、塗装などの工場が進出し、2002年における機械工業は繊維工業の30倍以上の生産額を示している。1984年浜松地域テクノポリスに指定され、先端技術関連企業が進出している。三方原周縁部に古墳が散在し、北部山麓(さんろく)の石灰岩採石場(根堅遺跡(ねがたいせき))から発見された洪積世(更新世)人骨は浜北人と命名され学術上きわめて貴重とされる。北浜の大カヤノキは国指定天然記念物。岩水寺(がんすいじ)は星祭り、桜の名所として有名。北西部にはアカマツの林や野鳥の豊かな県立森林公園があり、また、1992年に万葉の森公園も開園した。

[川崎文昭]

『『浜北市史』全9巻(1988~2004・浜北市)』

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百科事典マイペディア 「浜北」の意味・わかりやすい解説

浜北[市]【はまきた】

静岡県南西部の旧市。1963年市制。天竜川西岸扇状地と赤石山脈南端部を占める。南隣の浜松市と同様,江戸末期からの織物・製材工業,第2次大戦後の自動車・オートバイ・電気・機械部品の製造が盛ん。ミカン,メロンなどの栽培,施設園芸,植木生産も盛ん。天竜浜名湖鉄道,遠州鉄道が通じ,浜松への通勤者も多い。2005年7月天竜市,周智郡春野町,磐田郡佐久間町,水窪町,龍山村,浜名郡舞阪町,雄踏町,引佐郡細江町,引佐町,三ヶ日町と浜松市へ編入。66.64km2。8万5465人(2003)。

浜北[区]【はまきた】

浜松市東部を占める区。2007年4月,浜松市が政令指定都市となり,区,天竜区,区,西区,区,区とともに区設置。東部に天竜川が流れ,新東名高速道路,国道152号線,362号線,遠州鉄道,天竜浜名湖鉄道が通じる。北部に岩水寺,森林公園がある。電気機械部品の製造が盛ん。66.50km2。9万1108人(2010)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浜北」の意味・わかりやすい解説

浜北
はまきた

静岡県西部,浜松市南東部の旧市域。天竜川の下流西岸に位置する。 1956年浜名町と北浜村,中瀬村,赤佐村,麁玉村 (あらたまむら) の4村が合体して浜北町となり,1963年市制。 2005年浜松市に編入。 2007年政令指定都市化に伴い全域が浜北区となった。中心市街地の貴布祢 (きぶね) は伝統の遠州縞織物の産地として知られるが,繊維のほか自動車部品の工場も進出している。周辺の農村部はかつて養蚕,苗木,植木生産などで知られていたが,メロン,セロリなどの畑作が中心となった。さらに三方原台地東縁にはミカン園や種鶏孵化場,キジ養殖場がある。北浜の大カヤノキは国指定天然記念物。

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改訂新版 世界大百科事典 「浜北」の意味・わかりやすい解説

浜北 (はまきた)

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