盥(漢字)

普及版 字通 「盥(漢字)」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] たらい・てあらう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
水+(きょく)+皿(べい)。は左右の手、皿は盤。盤中で両手を洗う形。〔説文〕五上に「手を澡(あら)ふなり」という。列国期の盤銘に「盥盤」と銘するものがあり、盤を以て沐浴した。顔を洗うことを(かい)、髪を洗うことを沐、足を洗うことを洗という。

[訓義]
1. たらい、水器、沃器。
2. てあらう、すすぐ。
3. 浣と通用する。

[古辞書の訓]
名義抄〕盥 タラヒ・テアラフ・クチススク

[語系]
盥kuan、澣(浣)huanは声義近く、盥は名詞、澣は動詞的な語である。

[熟語]
盥浣・盥耳・盥事・盥・盥手・盥水盥洗盥漱盥澡盥濯盥滌・盥盤盥盆盥沐盥浴
[下接語]
盥・観盥・巾盥潔盥・侍盥・盥・手盥・清盥・洗盥・薦盥・盥・濯盥滌盥沃盥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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