細る(読み)ホソル

デジタル大辞泉 「細る」の意味・読み・例文・類語

ほそ・る【細る】

[動ラ五(四)]
しだいに細くなる。「かつお節が―・る」
「池―・りて流るるあたりに」〈蘆花思出の記
やせて細くなる。「心配で身も―・る思いだ」
力・勢いなどが弱くなる。「声が―・る」「食が―・る」
[類語](1細いか細いほそやか細細ほそぼそ細め極細細身細作り華奢きゃしゃほっそりひょろひょろひょろりスリム細める/(2ひょろっと長身長躯のっぽ背高八頭身ひょろ長い・立っ端がある・ひょろひょろひょろり細い痩せるせ細るける痩せこける痩せさらばえるやつれる憔悴しょうすいする肉が落ちる痩身痩躯細身やせやせっぽちやせぎすか細いほそやか細細ほそぼそ細め極細細作り華奢きゃしゃ細める着やせげっそりすらりすらっとスレンダーソップ形がりがりぎすぎす痩せ枯れる痩せ衰えるほっそりするスリムになるスマートになる

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精選版 日本国語大辞典 「細る」の意味・読み・例文・類語

ほそ・る【細】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. やせてほそくなる。
    1. [初出の実例]「いとど小さうほそり給て」(出典:源氏物語(1001‐14頃)柏木)
  3. ものの先、端などがほそくなる。
    1. [初出の実例]「髪の裾、すこしほそりて、さはらかにかかれるしも、いともの清げに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)初音)
  4. 気力体力などが弱くなる。弱り衰える。
    1. [初出の実例]「武士なれども、心がほそりて、看花詩やなんどをも、吟ずるかぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)一)
    2. 「彼自身の食は次第に細るばかりで」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
  5. 音声灯火など、ものの量や勢いなどが小さく弱くなる。
    1. [初出の実例]「疱瘡㒵の透とをるほど歯のしろき〈越人〉 唱哥はしらず声ほそりやる〈嵐雪〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)

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