デジタル大辞泉 「細やか」の意味・読み・例文・類語
ささ‐やか【▽細やか】
1 形や規模があまり大げさでなく、控えめなさま。「
2 形ばかりで粗末なさま。わずかなさま。多く、謙遜して用いる。「
[派生]ささやかさ[名]
[類語]ほのか・幾ばく・せいぜい・たかが・
ほそ‐やか【細やか】
1 ほっそりとしているさま。ほそらか。
「容体―になまめかしう」〈宇津保・楼上下〉
2 声が小さく弱々しいさま。
「声―にて面やせにたるといふうたを」〈かげろふ・中〉
[類語]ひょろっと・長身・長躯・のっぽ・背高・八頭身・ひょろ長い・立っ端がある・ほっそり・ひょろひょろ・ひょろり・細い・痩せる・細る・
こま‐やか【細やか/▽濃やか】
1 一まとまりになっているものの一つ一つの要素が微小なさま。
㋐霧などの密度の濃いさま。
「夜は―な霧が市街を包む」〈宮本・伸子〉
㋑色の濃いさま。
「緑色―なシャンゼリゼの森の上に」〈横光・旅愁〉
㋒地肌が美しいさま。「きめの―な肌」
2 すみずみまで行き届いているさま。
㋐情が厚いさま。心がこもっているさま。「―な愛情」「―な心配り」
㋑くわしいさま。緻密なさま。
「留守中の有体を―に話したのである」〈紅葉・多情多恨〉
3 洗練された味わいがある。微妙な趣がある。
「春雨の音に東都の春の―なるを忍ぶとき」〈倉田・愛と認識との出発〉
4 細かくて雑多なさま。
「―なる御調度は、いとしも
5 配慮が細部にわたっていてすぐれているさま。精巧なさま。
「まだ―なるにはあらねども、住みつかば、さてもありぬべし」〈源・松風〉
[派生]こまやかさ[名]
[類語]暖かい・濃い・深い・濃密・濃厚・細かい・