葛桜(読み)くずざくら

日本大百科全書(ニッポニカ)「葛桜」の解説

葛桜
くずざくら

葛菓子の一種。柏餅(かしわもち)の時期が終わるころから盛夏にかけての、涼味をたたえた淡泊な菓子。製法は葛粉を溶いて砂糖を加え、熱を加えて練り上げる。これを葛練りというが、分量は葛粉40グラム、砂糖150グラム、水120グラムの比率である。生地は少しずつ取り出し、手に水をつけて丸め、楕円(だえん)形に延ばして、漉し餡(こしあん)をくるみ、蒸し器で蒸してからサクラの青い葉で桜餅のように包む。

[沢 史生]

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デジタル大辞泉「葛桜」の解説

くず‐ざくら【葛桜】

葛粉で作った皮であんを包み、の葉で巻いたまんじゅう。 夏》

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精選版 日本国語大辞典「葛桜」の解説

くず‐ざくら【葛桜】

〘名〙 葛粉を練り、饅頭のようにして餡を入れて蒸し、桜の葉に包んだもの。《季・夏》
※水巴句集(1956)〈渡辺水巴〉鵠沼の旦暮「葛ざくら濡れ葉に氷残りけり」

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世界大百科事典内の葛桜の言及

【葛餅】より

…現在の葛餅は,ふつう葛粉,生麩(しようふ)粉,小麦粉を等分に配して水でこね,一晩ねかせたあと木枠に流し入れて蒸し,これを適宜に切って糖みつときな粉で食べるもので,東京の亀戸天神,本門寺,神奈川県の川崎大師(平間(へいげん)寺)などの名物になっている。なお,葛粉だけでつくって細く切ったものを葛切りと呼び,葛粉に砂糖を加えて練ったものであんを包んだものが葛まんじゅう,それをサクラの葉で包んだものが葛桜である。【鈴木 晋一】。…

※「葛桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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