滋賀県の琵琶湖(びわこ)南東岸にある内湖。近江八幡市(おうみはちまんし)にある。かつて琵琶湖には多くの内湖があったが、大部分は干拓によって消滅した。西の湖は、いまも淡水真珠の養殖や葭(よし)(アシ)の産地として生き続け、近江八幡城下町と一体になった水郷風景は多くの観光客を集めるが、一方では湖水の汚濁が問題になっている。2006年(平成18)には「近江八幡の水郷」として国の重要文化的景観に選定され、2008年10月には「琵琶湖」の拡大登録としてラムサール条約登録地に追加された。
[高橋誠一]
栃木県日光市の西部に位置する湖。中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)の西方にあるためにこの名がある。柳沢川などの河川堆積物(たいせきぶつ)がシゲト山(1919メートル)などから発する谷をせき止めてできた堰止湖(せきとめこ)。水面積は0.23平方キロメートル、周囲1.6キロメートルとされるが、水位の変動が激しく、水深が浅くて面積の変動も大きいところにこの湖の特徴がある。湖岸には湿地性の植物がみられる。日光国立公園区域にあり、中禅寺湖岸千手ヶ原(せんじゅがはら)などから遊歩道が通じる。
[平山光衛]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…1968年に竣工した大中之湖(だいなかのこ)干拓地(1145ha)は琵琶湖最大の干拓地で,216戸が入植し,大型機械を導入して共同作業による近代的な米作農業を始めたが,70年来の減反政策は米作を基調とする干拓地に大きな影響を与え,肉牛飼育,施設園芸,漬物加工など多角経営が進行した。なお,近江八幡市と蒲生郡安土町にまたがる西ノ湖一帯だけは,現在もヨシの茂る水郷景観を残している。 気候は湖北では日本海型の,湖南では瀬戸内型の特性を示す。…
※「西の湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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