訪(漢字)

普及版 字通 「訪(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] とう・はかる・たずねる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は方(ほう)。方に「方(あまね)し」の意があり、〔説文〕三上に「汎(ひろ)く謀るを訪と曰ふ」とする。汎・訪は双声の訓。訪はもと神意に諮(はか)ることをいい、〔詩、周頌、訪落〕の〔序〕に「嗣王に謀るなり」とあり、謀もまた神意を問うことを意味する字である。のち、〔書、洪範〕「箕子(きし)に訪ふ」のように、人に就いて訪うことをもいう。神の所在を尋ねる祭儀を(ほう)という。訪と声義の関係がある語である。

[訓義]
1. とう、神意をとう。
2. はかる、神にはかる。
3. たずねる、もとめる、さがす。
4. おとずれる、みまう。

[古辞書の訓]
名義抄〕訪 トブラフ・ハカル 〔立〕訪 ハカル・アキラム・トブラフ

[熟語]
訪慰・訪議・訪求・訪賢・訪古訪査訪採・訪察訪咨・訪質訪尋・訪知・訪聞・訪問
[下接語]
往訪・求訪・採訪察訪咨訪諮訪・諏訪・詢訪尋訪・捜訪・存訪・探訪・博訪・来訪・歴訪

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報