(読み)のう

精選版 日本国語大辞典 「農」の意味・読み・例文・類語

のう【農】

〘名〙
農業農作。なりわい。
※続日本紀‐慶雲三年(706)三月丁巳「詔曰、軒冕之群、受代耕之祿有秩之類、无於民農」 〔書経‐洛誥〕
② 農業に従事する人。農民農夫。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「農」の意味・読み・例文・類語

のう【農】[漢字項目]

[音]ノウ(呉)
学習漢字]3年
土地を耕して作物を作ること。「農園農家農学農業農具農耕農作農村農民営農帰農酪農半農半漁
農民。「篤農貧農富農自作農
[名のり]あつ・たか・たみ・とき・とよ・なる

のう【農】

農業。農作。
農業に従事する人。農民。「士工商」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【士農工商】より

…元来は中国の古典に起源する言葉であるが,近世の国制を中国古代の封建制になぞらえて理解しようとした儒学者などによって使用されたのをきっかけに,江戸時代の国家,社会に関する支配イデオロギー上の重要なキーワードとして広く一般に使用されるようになった。中国の古典では,士農工商の四民は国の石民,すなわち国の本で柱の礎石のごとくであり(《管子》),また学をもって位に就いている者を士といい,土地を耕して穀物を作るのを農といい,技巧をふるって器物を作るのを工といい,財貨を流通させる者を商という(《漢書》)とされている。日本では《神皇正統記》が《漢書》と同じ意味で四民という言葉を使っているが,士を官に仕えるものとするなど,兵農分離以前のこの段階では中国の概念の直訳にとどまっている。…

※「農」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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