デジタル大辞泉
「霜降」の意味・読み・例文・類語
そう‐こう〔サウカウ〕【霜降】
二十四節気の一。10月23日ごろ。このころ、霜が降り始めるという。《季 秋》「―の陶ものつくる翁かな/蛇笏」
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しも‐ふり【霜降】
〘名〙
① 霜のおりること。《季・冬》
② 霜のふりかかったように、細かく白い斑点のある
羽毛。
※半井本保元(1220頃か)上「山鳥鵠の霜ふりはぎ合たるに」
③ 霜のふりかかったような、細かく白い斑点のある模様。また、その模様や織り地の
衣服。
※
狂歌・後撰夷歌集(1672)八「色もよう染し小袖や霜ふりに朽葉鹿子をちらしぬる哉」
※
其面影(1906)〈二葉亭四迷〉一「薄汚れた霜降
(シモフリ)の
背広の、洋袴
(パンツ)の膝も疾
(とう)に摺切れて毛が無いのに」
④ 上等の牛肉で、白い脂肪が不規則な
網の目のように入り込んでいる部分。たとえば、ヒレ肉(内ロース)など。
※食道楽‐冬(1904)〈
村井弦斎〉三〇三「ロース肉の美味しい処にも霜降
(シモフリ)の部分がありますし」
⑤ 霜のふりかかったように、白い粉をふいている
干し柿。
※料理物語(1643)一一「霜降 鯛をおろし、よきころにきどり、にえゆに入、しじみたる時あげひやし、つくりたたみ候事也。いりざけ吉。からしなどもをく」
⑦
花柳界で、魚の
茶漬をいう。〔現代語大辞典(1932)〕
そう‐こう サウカウ【霜降】
〘名〙 二十四節気の
一つ。天文学的には
太陽が黄道上の二一〇度の点を通過する時で、暦の上では、
陰暦九月の
中気、
新暦の一〇月二三、四日頃にあたる。しもふり。《季・秋》
※
延喜式(927)一六「起
二霜降四日
一至
二十一日
一」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
霜降
そうこう
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦ではその期間の第1日目をさす。この頃晴夜に気温が低下して氷点下になると,水蒸気が地表に凝結して霜となる。昔中国ではこの期間をさらに5日を一候とする三候 (豺乃祭獣,草木黄落,蟄虫咸俯) に区分した。それは,山犬が獣を祀り (中国の故事) ,草木の葉が黄落し,虫が地にひそむ時期にきたことの意味である。
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霜降
そうこう
二十四節気(せっき)の一つ。太陽の黄経が210度に達したときで、陰暦では9月の中旬、新暦で10月23日ごろにあたる。霜が降りるころの季節という意味である。南西諸島方面では、このころは夏と冬の季節風の交替期にあたる。
[根本順吉]
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霜降
10月23日頃 霜降とは、霜が降りるという意味です。東北地方や本州中部では霜が降りるようになります。この頃になると、すっかり秋も深まり、もみじや楓は紅葉します。日本列島が北から徐々に、燃えるような赤色に染まります。
出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報