



(公)(こう)。
に
(訟)・
(松)(しよう)の声がある。
は
前の公廷の平面形。その公廷で祝頌のことを行う。〔説文〕九上に「皃(かたち)なり」というのは、重文に
の字があり、その字形によっていうものであろう。頁(けつ)は儀容を整えた形。公廷に拝舞して祖徳を頌することをいう。阮元の〔釈頌〕に頌を容とし、また王国維の〔釈頌〕に、頌を舞詩とすることを執一の見として廃し、「其の風
に異なるものは聲に在り」とするが、
の字形は声・容に関せず、公廷で祖徳を頌するにある。公廷で祖に訴えることを
といい、
はいずれも公廷をいう。
ホム 〔字鏡集〕
カタチ・ウタフ・ホム
・
ziongは同声。先公の公廷で、その徳をたたえるを
といい、哀告することを
という。
▶・頌辞▶・頌酒▶・頌述▶・頌称▶・頌椒▶・頌声▶・頌嘆▶・頌
▶・頌徳▶・頌読▶・頌美▶・頌
▶・頌礼▶・頌儀▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
古くは、中国最古の詩集『詩経(しきょう)』において、全詩を六つのジャンル(六義(りくぎ))に分類したうちの一つで、宗廟(そうびょう)の祭礼における舞楽の歌をいう。「ほめうた」の意。一種特有の文体で、農事の神々、祖先、君王の盛徳、成功を形容し、賛美、頌揚、祈求するものであった。その後、頌揚の対象が鬼神帝王から一般人や普通の事物へと拡大され、漢の揚雄(ようゆう)の「趙充国(ちょうじゅうこく)頌」、晋(しん)の劉伶(りゅうれい)の「酒徳頌」、唐の韓愈(かんゆ)の「子産が郷校を毀(やぶ)らざるの頌」などがそれである。
[杉森正弥]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…《詩経》の伝統を承けて,典雅な趣が貴ばれる。このほか仏の徳を賛美する韻文も頌(じゆ)と称される。【興膳 宏】。…
…サンスクリットのqāthāを音訳して偈陀(げた)・伽陀(かだ),意訳して偈頌(げじゆ),略して頌という。韻文で1句が五言,または七言で表現され,4句をもって一偈とするが,とくに長いものは重頌と称する。…
…さらに,文字の発明以前には,それぞれの共同体の存在理由,歴史,習慣や規律などを口誦によって伝承する必要があり,そこから,記憶にも便利で聴き手にも感銘を与える韻律形態をととのえた,叙事詩や教訓詩が生まれてきたと考えてよい。 したがってどの民族も,その文明の最初期の段階から,宗教的な頌歌,説話的な叙事詩,抒情的な歌謡などを持っていたものと思われる。くり返し享受されているうちにしだいにテキストが定まり,とりわけ祭儀や宮廷行事などの場を中心に専門的な朗吟者が,ついで専門的な作者が出るようになったものだろう。…
…孔子以来,儒家の経典とされた。諸国の民謡を集めた〈風〉,宮廷の音楽〈雅〉,宗廟の祭祀の楽歌〈頌〉の三部分から成る。〈風〉は,〈国風〉とも呼ばれ,周南・召南・邶(はい)・鄘(よう)・衛・王・鄭・斉・魏・唐・秦・陳・檜・曹・豳(ひん)の15国160編,〈雅〉は,小雅74編・大雅31編,〈頌〉は,周頌31編・魯頌4編・商頌5編を収める。…
※「頌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...