飯田[市](読み)いいだ

百科事典マイペディア 「飯田[市]」の意味・わかりやすい解説

飯田[市]【いいだ】

長野県南部,伊那盆地(伊那谷)南部と周辺山地,遠山川とその支流一帯を占める市。1937年市制。1993年北隣の上郷(かみさと)町を編入。市街は盆地を流れる天竜川右岸の段丘上にある。堀氏などの城下町,三州街道の宿場町として発達,小京都と呼ばれ,1947年の大火までは碁盤目状の町並みがよく残っていた。復興後の市街地はリンゴ並木が防火帯に植えられ,整然とした街並で,都市計画のモデルとされている。飯田線,中央自動車道が通じ,近年は電気機器,精密機器工業が盛んで,在来工業では製材製糸業のほか,水引,凍り豆腐を特産。旧上郷町を含む周辺山地では農林業を主とし,ナシ,カキリンゴ多産天竜峡がある。2005年10月下伊那郡上村,南信濃村を編入。658.66km2。10万5335人(2010)。
→関連項目ラウンドアバウト

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