(読み)メイ

デジタル大辞泉 「鳴」の意味・読み・例文・類語

めい【鳴】[漢字項目]

[音]メイ(漢) ミョウ(ミャウ)(呉) [訓]なく なる ならす
学習漢字]2年
鳥・獣・虫がなく。「鳴禽めいきん鶏鳴悲鳴鹿鳴ろくめい
物が音を発する。なる。ならす。「鳴動鳴弦共鳴吹鳴雷鳴奏鳴曲
意見を唱える。「百家争鳴
[名のり]なき・なり
難読鳴子なるこ鳴門なると馬鳴めみょう

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精選版 日本国語大辞典 「鳴」の意味・読み・例文・類語

なり【鳴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なる(鳴)」の連用形名詞化 ) 鳴ること。音を立てること。また、その音。ひびき。こえ。
    1. [初出の実例]「クガ カイシャウ ノ テキ ミカタ フナバタヲ タタキ、エビラヲ タタキ、〈略〉シバシワ narimo(ナリモ) シヅマラナンダ」(出典:天草本平家(1592)四)

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普及版 字通 「鳴」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

[字音] メイ
[字訓] なく・なる・きこえる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
口+鳥。口は祝を収める器の(さい)。神に祈り、鳥の声などによって占う鳥占(とりうら)の俗を示す字。〔説文〕四上に「鳥の聲なり」とするが、おそらく唯と同じ立意の字で、唯も隹(すい)(鳥)ととに従い、神意を卜し、神の承諾を求める俗をいう。ゆえに唯諾の意がある。卜辞に「鳴鳥あり」というのは神の啓示を得る意であろう。〔書、君〕に「我は則ち鳴鳥を聞かず。矧(いは)んや曰(ここ)に其れ能く(神意に)格(いた)るらんや」という文がある。〔詩〕に鳥声の発想をとるものがあり、神の来格を示すものが多い。

[訓義]
1. なく、とりがなく、とりのこえ。
2. なる、ならす、ひびく、ひびきわたる。
3. きこえる、有名となる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕鳴 ナル・ナク・イナナク・ホユ・イカソ・ナラス・イバユ/鳴鼓 ツツミヲナシテ

[熟語]
鳴軋・鳴鳶・鳴鳴嚶鳴珂鳴笳・鳴・鳴鶴・鳴管・鳴雁・鳴球・鳴・鳴玉・鳴琴・鳴金鳴禽鳴磬・鳴・鳴弦鳴絃・鳴鼓・鳴号鳴悃・鳴指・鳴糸鳴瑟・鳴謝・鳴鐘・鳴鳴声鳴砌・鳴・鳴鳴噪鳴柝鳴鐸鳴湍・鳴鳥・鳴笛・鳴鳴珮・鳴桴・鳴・鳴鞭鳴鳳・鳴籥・鳴鸞
[下接語]
蛙鳴・哀鳴・猿鳴・嚶鳴・鶯鳴・鶴鳴・雁鳴・牛鳴・共鳴・玉鳴・鳴・剣鳴・鳴・沙鳴・山鳴・耳鳴・自鳴・小鳴・鐘鳴・泉鳴・善鳴・大鳴・虫鳴・長鳴・鳥鳴・馬鳴・佩鳴・飛鳴・悲鳴・風鳴・鳳鳴・夜鳴・雷鳴・鸞鳴・鹿鳴・驢鳴・和鳴

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