デジタル大辞泉
「三寒四温」の意味・読み・例文・類語
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さんかん‐しおん‥シヲン【三寒四温】
- 〘 名詞 〙 冬期、寒い日が三日続くとその後四日ほど温暖な日が続き、これが繰り返される気候現象。天候変化に七日ほどの周期のあることによる。中国北部や朝鮮半島北部などでかなり規則的にあらわれる。《 季語・冬 》 〔尋常小学国語読本(1917‐23)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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三寒四温 (さんかんしおん)
中国東北部や朝鮮でいわれた言葉で,冬は寒い日が3日,暖かい日が4日つづき,寒い時は晴れ,暖かい時は天気が悪くなるということ。日本の太平洋側でもこの傾向が見られる。シベリア高気圧の勢力が7日くらいの周期で変化し,強くなると寒気が吹き出し,気温が下がり,弱くなると暖気が入ってきて気温が上がり,天気が悪くなる現象と考えられる。
執筆者:高橋 浩一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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三寒四温
さんかんしおん
冬期に寒い日が3日ぐらい続くと、そのあと比較的温暖な日が4日ぐらい続き、寒暖が繰り返される現象。中国北部や朝鮮半島でいわれる俚諺(りげん)である。冬の寒さは風速に支配される部分が大きいから、このような繰り返しはシベリア高気圧から吹き出す風の強弱によっても現れる。三寒四温は日本の本土の天候にはあまりはっきりとは現れず、ひと冬に1回あるかないかという程度である。これは、日本付近の冬の天候が、シベリア高気圧だけでなく、太平洋の高気圧の影響を受け、天候の変化の様相が複雑になるからである。
俳諧(はいかい)では単に「三寒」とも「四温」ともいい、「四温日和(びより)」とともに冬の季語。
[根本順吉]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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三寒四温
冬期、寒い日が三日つづくとその後四日ほど温暖な日がつづき、これが繰り返される気候現象。また、徐々に暖かくなる気候についてもいう。
[使用例] 三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった[川端康成*舞姫|1950~51]
[使用例] これから大連では冬のさきがけである、三寒四温の日がしばらく続くのでしょう[遠藤周作*童話|1963]
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報
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三寒四温
さんかんしおん
冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリア大陸上に発達する高気圧が,ほぼ 7日の周期で強まったり弱まったりするために起こる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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三寒四温【さんかんしおん】
中国北部,中国東北,朝鮮方面で冬季に3日ほど寒い日が続くと,その後4日くらい暖かい日が続く現象。朝鮮,中国東北方面の天気俚諺(りげん)。シベリア高気圧が1週間位の周期で強くなったり,弱くなったりするためと解釈されている。日本の気候についても用いる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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三寒四温
冬に三日寒い日が続き、次の四日暖かい日が続くこと。実際にこのような規則正しい現象は現れにくく、冬から早春にかけて単に寒暖を繰り返す陽気を指すことが多い。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
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