今日(読み)コンニチ

デジタル大辞泉 「今日」の意味・読み・例文・類語

こん‐にち【今日】

きょう。本日。この日。「今日より向こう三日間休業」→昨日さくじつ明日みょうにち
今の時代。「今日の世界情勢」
現在。「私が今日あるのはあなたお陰です」
[補説]書名別項。→今日
[類語]現在現代当世当代近代現今同時代今の今様モダンコンテンポラリー時代当今当節今日日きょうび現時現下時下今時今日この頃

きょう〔けふ〕【今日】

今過ごしている、この日。本日。こんにち。「選挙は今日われる」
その日と同じ日付曜日の日。「来年今日会いましょう」
[類語]本日当日

こんち【今日】

こんにち(今日)」の音変化。
「お話し申したい事もありますけれど、―はお客と一所ですから」〈逍遥当世書生気質

こんにち【今日】[書名]

西東三鬼句集。昭和26年(1951)刊。

こん‐じつ【今日】

こんにち(今日)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「今日」の意味・読み・例文・類語

こん‐にち【今日】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 話し手が今、身を置いている、その日。きょう。本日。
    1. [初出の実例]「今日良酔徳、誰言湛露恩」(出典懐風藻(751)春日巨勢多益須〉)
    2. 「今日(コンニチ)はまだ山の手へのさねへきゃアなりません」(出典:滑稽本浮世床(1813‐23)二)
    3. [その他の文献]〔書経‐君奭〕
  3. 近頃。この頃。今の時代。現今。
    1. [初出の実例]「倒絶兮悽今日、涙潺湲兮想昔時」(出典:凌雲集(814)伏枕吟〈桑原公宮〉)
    2. 「今日(コンニチ)形勢を見ても分明(わかる)が」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)
  4. ( 「今日ある」の形で用いて ) 好ましい現在の状態。
    1. [初出の実例]「然し僕の今日(コンニチ)あるも━といふと、偉過るが、〈略〉全く叔父さんと叔母さんのお蔭です」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)

きょうけふ【今日】

  1. 〘 名詞 〙 話し手が、今身を置いている、その日。また、別の年・月の同じ日付けの日もいう。本日。こんにち。
    1. [初出の実例]「庭雀 踞集(うずすま)りゐて 祁布(ケフ)もかも 酒漬(さかみづ)くらし」(出典:古事記(712)下・歌謡)
    2. 「三島野に霞たなびきしかすがにきのふも家布(ケフ)も雪は降りつつ」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇七九)

こん‐ち【今日】

  1. 〘 名詞 〙 「こんにち(今日)」の変化した語。江戸、東京の下町ことば。
    1. [初出の実例]「まだ証拠がありますけれども、マア今日(コンチ)は申しません」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)

こん‐じつ【今日】

  1. 〘 名詞 〙こんにち(今日)〔広益熟字典(1874)〕

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普及版 字通 「今日」の読み・字形・画数・意味

【今日】こんじつ・こんにち

きょう。本日。〔孟子、公孫丑上〕宋人に、其のの長ぜざるを閔(うれ)へて、之れを(ぬ)くり。然として歸り、其の人(家人)に謂ひて曰く、今日(つか)れたり。予(われ)を助けて長ぜしむと。

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