牟礼・山(読み)むれ

精選版 日本国語大辞典 「牟礼・山」の意味・読み・例文・類語

むれ【牟礼・山】

[1] 〘名〙 (古代朝鮮語から) 山のこと。日本では、「牟礼」などと表記して地名になったものも多い。
※水戸本丙日本紀私記(1678)神功「辟支山〈倍支牟礼(へきムレ)〉」
[2] (牟礼)
[一] 香川県東部の地名。高松市に東接する。安徳天皇の行在(あんざい)所の置かれた所で、源平合戦の戦場となり史跡が多い。庵治(あじ)石と呼ばれる石材産出。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
[二] 長野県上水内(かみみのち)郡の地名。長野市の北、飯縄火山東側のふもとにあり、江戸時代は北国街道宿駅であった。
[補注](一)の「日本紀私記」の「辟支山(へきむれ)」は、「古沙山(こさむれ)」と並んで、「日本書紀‐神功皇后摂政四九年三月」の記事に見られるもの。なお、「日本書紀‐斉明四年五月」には、小さい山の意の「おむれ」がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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