エスピシェル岩
- 岩石学辞典
- アナルサイムをもつ角閃石コンプトン岩である.マフィックのランプロファイア質の脈岩で,橄欖(かんらん)石とバーケヴィ閃石の大きな斑晶と輝石,磁…
ひん岩
- 岩石学辞典
- porphyriteという岩石名はプリニウスが記載したporphyritesに由来している.プリニウスのporphyritesはエジプトで得られた赤い岩石であった[Pliny :…
ホウケイ酸塩 ホウケイサンエン borosilicate
- 化学辞典 第2版
- ホウ素のオキソ酸とケイ素のオキソ酸とが縮合してできた酸の塩.おもに工業製品関連で用いられる.多くの鉱物があり,人工的にもホウケイ酸ガラスと…
曹長石緑簾石ホルンフェルス相
- 岩石学辞典
- ターナーやフェルホーゲンは,接触変成作用の場合にも角閃岩相より低温の条件に曹長石─緑簾石の共存を特徴とする変成相を考えた[Turner : 1948, Tur…
アプライト aplite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 細粒花コウ岩の一種。細粒ち密,優白色。顕微鏡下で見ると砂糖が集合したように見える組織を持つ岩石に対して用いられる。本来は岩石組織に対する用…
変質作用 へんしつさよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 広義には、岩石がその生成条件以外の条件の下で、鉱物組成や化学組成を変化させる現象一般をいうが、普通は主として水の作用の下におこる造岩鉱物の…
変成岩の化学組成
- 岩石学辞典
- 変成岩の原岩には様々な化学組成のものがあり,連続的に変化する.その中で最も端成分を代表的なものとすることが普通に行われる.(1) 泥質(pelitic…
ハワイ岩
- 岩石学辞典
- 玄武岩質の組織をもつ岩石の総称.橄欖(かんらん)石に富むアンデシン玄武岩.アルカリ橄欖石玄武岩と粗面岩の中間で,アルカリ橄欖石玄武岩の斜長石…
石英ワッケ
- 岩石学辞典
- フィッシャーが不安定な鉱物種の組成が10%以下の砂岩の記載に用いた語[Fischer : 1933].その後この語は,10%かそれ以上のマトリクスをもつ砂岩…
遷色【せんしょく】
- 百科事典マイペディア
- 鉱物を特定の方向から見たとき,赤・黄・青などの干渉色を現す現象。平行な割れ目や包有物などによる光の反射・干渉で起こる。遷色は広い面積にわた…
神津俶祐 (こうづ-しゅくすけ)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1880-1955 大正-昭和時代の地質学者。明治13年6月5日生まれ。地質調査所技師をへて,大正5年東北帝大教授。火成岩溶融現象を研究,月長石(げっちょう…
しんりょう【真稜】
- [日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション
- 新潟の日本酒。酒名は、順徳上皇の火葬塚「真野御陵」に由来。キャッチフレーズは「素顔の美酒」。ラインナップは大吟醸酒、純米酒、本醸造酒など。…
讃岐岩
- 岩石学辞典
- 玻璃質流紋石英安山岩で[Tröger : 1935],当初は古銅輝石安山岩のガラス状のものと考えられていた[Weinschenk : 1891].斜方輝石,中性斜長…
グラドカイア岩
- 岩石学辞典
- マイクロ─トナル岩あるいは石英スペサルト岩である.石英ランプロファイアまたは塩基性石英閃緑岩アプライトに相当し,中性斜長石(70%),石英,角…
ピクライト picrite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 細粒で完晶質の超塩基性火成岩 (→超塩基性岩 ) 。マグネシウムに富む橄欖石を多量 (50~75%) に含み,ほかに斜長石,輝石を伴う。ソレアイトまたはア…
角閃石片岩
- 岩石学辞典
- ① amphibole-schist: 主として角閃石からできている片岩[Zirkel : 1866]. ② hornblende-schist: Ca-角閃石(hornblende)が主要な鉱物である片岩…
ホルト岩
- 岩石学辞典
- モンゾナイト・ヤマスカ岩に相当する[Tröger : 1935].含方解石輝岩で,輝石,アルカリ長石,方解石からなっている.石灰岩による斑糲(はんれ…
グロルド岩
- 岩石学辞典
- 緑色を帯びたアルカリ微花崗岩の脈岩でエジリンを含み,斑状のものも斑状でないものもある.斑状組織の場合には斑晶にアルカリ長石とエジリンを含み…
ウッデンド岩
- 岩石学辞典
- 噴出岩で化学組成はアブサロカ岩に類似する.しかし鉱物組成には長石が欠けており,輝石,橄欖(かんらん)石が茶色のガラス中に含まれる岩石である[S…
斑状光沢
- 岩石学辞典
- 岩石を割った面上で輝石結晶の劈開(へきかい)面からの色のひらめき.小さな長石の結晶をポイキリティックに含む大きな輝石結晶の存在によるものであ…
葉蝋石【ようろうせき】
- 百科事典マイペディア
- パイロフィライトとも。蝋石の主要鉱物。組成はAl2Si4O1(/0)(OH)2。おもに長石の熱水変質で生じ結晶片岩中に多く産する。無色または白,黄,淡青色…
げんぶ‐がん【玄武岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 火山岩の一種。塩基性斜長石と輝石や橄欖石(かんらんせき)を主成分とする灰黒色から黒色の緻密(ちみつ)、細粒の岩石。斑(はん)状を呈する…
鉄コルンブ石 てつこるんぶせき columbite-(Fe)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ニオブを主成分とする鉱物のなかでもっとも普通の種。花崗(かこう)岩質ペグマタイト中、長石中に埋没して産し、石英、白雲母(しろうんも)、鉄電気石…
ソーダ soda
- 改訂新版 世界大百科事典
- 炭酸ナトリウムNa2CO3の俗称。曹達と書くこともある。頭痛(の薬)を意味するアラビア語ṣudāに由来。広義には炭酸ナトリウムNa2CO3またはその水和物…
プロピライト propylite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 安山岩や石英安山岩などの火山岩の熱水変質作用により生じた緑色の岩石。変朽(へんきゆう)安山岩とも呼ぶ。鉱床を取り巻く原岩が熱水の作用により…
テッシェン岩
- 岩石学辞典
- ホーヘネガーは,ポーランドのシレジア(Silesia)地方のテッシェン(Teschen)近くの貫入岩石群にteschiniteという岩石名を与えた[Hohenegger : 18…
タヴォラト岩
- 岩石学辞典
- リューサイトに富む火山岩で,火山性集塊岩として産出する.大きなリューサイト,サニディン,アウイン斑晶が,リューサイト,アウイン,エジリンオ…
モンマウス岩
- 岩石学辞典
- 主としてネフェリン(約70%)とヘスティングス閃石からなる顕晶質粗粒の岩石.少量の灰霞石,方解石,方曹達石,曹長石などを含む[Adams : 1904, …
輝緑ひん岩
- 岩石学辞典
- 化学組成は輝緑岩に相当する岩石で,斜長石の斑晶と時に角閃石や普通輝石の斑晶を含むもの[Tomkeieff : 1983].輝緑岩も玢岩も歴史的に複雑…
エジル輝石アプライト
- 岩石学辞典
- Naに富むアプライトでエジリンを含む岩石.曹長石,マイクロアンチパーサイト,石英と少量のエジリンからなる[Pirsson : 1900].この種の岩石には…
ガガーリン石 ががーりんせき gagarinite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ナトリウム、カルシウムおよびイットリウム族希土類を主成分とする複ハロゲン化鉱物。セリウム族希土類置換体のザヤク石zajacite-(Ce)(化学式Na(Ca,…
白榴岩
- 岩石学辞典
- 細粒または斑状の噴出岩.亜優黒質で,主としてリューサイト(白榴石)と単斜輝石(普通はチタンオージャイト)からなり,橄欖(かんらん)石を欠く岩…
あんざん‐がん【安山岩】
- デジタル大辞泉
- 《アンデス山脈の火山岩に命名されたandesiteから》火山岩の一。斜長石・輝石の斑晶はんしょうを含み、また、角閃石かくせんせきや黒雲母くろうんも…
透化 (とうか) vitrification
- 改訂新版 世界大百科事典
- 結晶性の物質を溶融し,それを急冷して結晶が析出しないように過冷却の状態にすること。結晶質のケイ石,長石,ホウ砂,粘土,蛍石,酸化スズなどを…
黒色片岩【こくしょくへんがん】
- 百科事典マイペディア
- 泥質岩を起源とする結晶片岩のうちで変成度の低いもの。グラファイト(石墨)を含み色が黒いので一般にこのように呼ばれる。正規の岩石名ではなく,…
モース‐の‐こうどけい〔‐カウドケイ〕【モースの硬度計】
- デジタル大辞泉
- ドイツの鉱物学者モース(F.Mohs[1773~1839])が、鉱物の硬度(モース硬さ)を示すために選んだ10種の標準鉱物。これで試料鉱物の表面を順次ひっ…
岩石生成の残液系
- 岩石学辞典
- アルカリ長石の系にSiO2成分を加えると花崗岩の組成に近くなる.この系の無水のAb-Or-SiO2系をボーエンは岩石生成の残液系と呼んで,マグマが分別結…
クレイニュア岩
- 岩石学辞典
- 細粒の岩石のグループを総括した名称で,化学組成は塩基性から安山岩質ソレアイトから酸性のグラノファイアまでが含まれ,主要鉱物が十分結晶化して…
トケ岩
- 岩石学辞典
- 優黒質の橄欖(かんらん)石を主成分に含む玄武岩をいう.完晶質斑状で斑晶には磁鉄鉱,橄欖石,オージャイト,ラブラドライトがあり,石基は微粒状の…
白榴石響岩
- 岩石学辞典
- 火山岩でリューサイト,ネフェリン,カリ長石を主成分として含むもので,一般にアルカリ輝石が存在する[MacKenzie, et al. : 1982].日本語訳の同…
あんざん‐がん【安山岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( アンデス山脈で発見されたのに由来する andesite から ) 火山岩の一種。造山帯に最も普通に産出する。斜長石、輝石、角せん石、黒雲母…
ファシビティカ岩
- 岩石学辞典
- 中色のリーベック閃石エジリン花崗岩で,エジリン,リーベック閃石の他に曹長石,石英,マイクロパーサイトが含まれ,ジルコンなどZrO2鉱物が伴われ…
粗粒玄武岩【そりゅうげんぶがん】
- 百科事典マイペディア
- 玄武岩と同じ化学組成をもった半深成岩。ドレライトとも。完晶質で,塩基性斜長石と普通輝石よりなり,前者が短ざく状の結晶形をなし,その間を後者…
メリライト melilite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 二酸化ケイ素に乏しい火成岩。オケルマナイト Ca2MgSi2O7 ,ゲーレナイト Ca2Al2SiO7 ,ソーダメリライト NaCaAlSi2O7 を端成分とする固溶体。メリ石…
文象花崗岩 ぶんしょうかこうがん graphic granite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- カリ長石と石英の結晶が互いに交差して成長し,外見が字を書き連ねたような模様に見える花崗岩。模様が大変小さい場合は微文象花崗岩という。このよ…
白粒岩 はくりゅうがん granulite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- グラニュライトともいう。広義には,鉱物結晶が押伸ばされて生じた縞状のいわゆるグラニュライト状組織をもつ変成岩をいう。この場合,化学組成上も…
砂 スナ sand
- 化学辞典 第2版
- 礫(れき)より小さく,泥より大きな粒度2~1/16 mm の岩片あるいは鉱物片.一般に,石英,白雲母,長石,輝石,角せん石,黒雲母,磁鉄鉱,チタン鉄鉱…
キヴ岩
- 岩石学辞典
- 優黒質のリューサイト─バサン岩でKがわずかにNaよりも多く含まれる.斑晶はCa-斜長石,リューサイト,橄欖(かんらん)石,チタンオージャイト,ときに…
大島石 (おおしまいし)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 愛媛県今治市本土の北,来島(くるしま)海峡を隔てた同市の大島に産する花コウ岩の石材名。比較的細粒で長石が淡青色を帯びているので,やや青っぽ…
カリウム(〈ドイツ〉Kalium)
- デジタル大辞泉
- アルカリ金属元素の一。単体は銀白色の軟らかい金属で、水より軽い。化学的性質はナトリウムに似るが、より活性があり、水と反応して水素を発生し、…